便利なアプリやゲーム、お気に入りの動画や写真…。あれもこれもとデータを詰め込みすぎて、内部ストレージの空き容量が少なくなっていませんか?
ストレージ容量が不足すると、スマホを快適に使えなくなるという事象もあります。
いらないものを削除して、大事なものは別の場所に保管しておく。こうした対策で、容量不足を解消しましょう。
Androidスマホは、多機能・高機能化するにつれて、扱う情報量も大きくなっていく傾向があります。
また、画像や動画はファイルサイズも大きく、数が増えてくると内部ストレージの容量を圧迫することになります。
ストレージ容量が少なくなると、アプリの動きが遅くなったり、ファイルが開けなかったりといった事象が発生する可能性もあります。
これまでサクサクと動いていたSNSやLINEの動作が、急にスムーズではなくなるのは大きなストレスですよね。
そのような状態が発生したら、まず内部ストレージの空き容量をチェックしてみましょう。
❶ 内部ストレージ容量をチェックするには、「設定」から「ストレージ」をタッチします。
❷ すると、現在の内部ストレージの使用状況と空き容量が表示されます。
❷ さらに「内部共有ストレージ」をタッチすると、どんなデータがどのくらいストレージを占有しているかを見ることができます。
データが溜まっていて内部ストレージを圧迫していたら、不要なデータを削除したり移動させたりして、空き容量を増やさなくてはなりません。おもな方法は、次の3つがあります。
空き容量の確保は、基本的には「いらないものを削除する」「大事なものは別の場所に保管しておく」という発想で行います。それぞれの方法について紹介していきましょう。
キャッシュとは、アプリが前回使用時の設定や状況をキープするため、一時的に保存しておくデータのこと。
わかりやすいのが、「ブラウザのキャッシュ」でしょう。
例えば、あなたが毎日のようにチェックするニュースサイト。そのすべてのデータをアクセスの度に読み込んでいては、ページを開くのに時間がかかってしまいます。
そこで、最初に読み込んだ画像などのページデータをキャッシュとして保存しておき、次に同じページを訪れたときには、まずキャッシュのデータを呼び出し、そこから更新されたデータだけを読み込む、というしくみです。
さまざまなサイトを訪れていると、このキャッシュが増えていき、やがてアプリの動きを遅くする原因となってしまうことがあります。
つまり、サクサクと軽い動きを維持するためには、定期的なキャッシュの削除が欠かせないのです。
Android 8.0から、一括削除ができなくなりました。アプリを選択しながら個別にキャッシュを削除していくことになります。
❶ まずは「設定」を開き、「アプリと通知」をタッチします。
❷ 次に、「アプリ情報」をタッチします。
❸ キャッシュを削除したいアプリを選びます。
ここでは、Chromeを選んでみます。
❹ アプリの詳しい情報が表示されます。
ここで「ストレージ」をタッチします。
❺ 約66MBがキャッシュに使われています。
ここで「キャッシュを削除」をタッチすると、キャッシュがクリアされます。
❻ キャッシュがクリアされ、キャッシュ容量が0MBになりました。
なお、Android 7以前では、「設定」から「ストレージとメモリ」>「内部共有ストレージ」>「キャッシュデータ」とタッチして進み、「キャッシュデータを削除しますか?」のダイアログが出たところで「OK」すると、すべてのアプリのキャッシュをクリアすることができます。
SNSにアップするランチの写真や友達とのツーショットなど、ほとんどの人が日常的にスマホカメラを使っていると思います。
しかし、高解像度のカメラで撮った写真はファイルデータが大きく、数が増えるとストレージが減ります。
そのため、定期的にバックアップをとり、ストレージを空けるようにしましょう。
バックアップ先はPCでも良いのですが、クラウドに保存しておけば、他のデバイスと共有でき、見たいときにすぐ見られます。
中でも、Google フォトは無料で動画も保管でき、しかも容量無制限。
1枚あたりのデータ容量には制限がありますが、アップロードの際に自動的に圧縮されるため、データ量を意識せずに使えます。
Google アカウントがあればすぐに使えますし、家族や友達と写真を共有することもできますので、おすすめです。
❶ まずはGoogle フォトを起動して、ログインします。
❷ 左上のメニューアイコンから「設定」>「バックアップと同期」とタッチします。
❸ ここで、「バックアップと同期」をオンにしておくと、Google アカウントでログインしているすべてのデバイスから、写真のアップロードや編集、共有ができます。
クラウドが利用できる環境にあればバックアップは自動で行われるため、特に操作は不要です。
また、「モバイルデータ通信でのバックアップ」をオフにしておくと、データ通信を使わず、Wi-Fi環境でのみバックアップされます。
勤務先や自宅にWi-Fi環境があるなら、この点はオフにしておいたほうが良いでしょう。
❹ 「アップロードサイズ」をタッチすると、バックアップ時のデータ容量を選べます。
容量の節約のためにも、ここは「高画質」に設定しておくと良いでしょう。
それ以上の高解像度で保存する必要がある場合は「元のサイズ」を選択しますが、この場合、Google ドライブが用意している15GBの容量を消費することになります。
なお、写真の枚数が多いと、バックアップにも時間がかかります。
まず「アルバム」で本体に保存した写真をチェックし、不要なものは削除してからバックアップしましょう。
詳しくはこちら
Google標準アプリ活用ガイド Googleフォト
スマホ本体の内部ストレージに保存してある画像や動画データは、SDカードに移動させることができます。
また、カメラで撮影した写真の保存先は、内部ストレージからSDカードに変更することも可能です。
これらの設定を行うことで、内部ストレージの容量不足を、一気に解消できる可能性があります。
画像や動画などのデータをSDカードに移動する方法は、下記の手順で行います。
❶ まず、「アルバム」アプリを起動し、右上の「メニューアイコン」から「ファイル管理」を選択します。
❷ ファイル管理の画面で、SDカードに移動したい画像や動画を長押しして、「メニューアイコン」をタッチ。
「移動」>「SDカード」をタッチすれば移動完了となります。
スマホで撮影した写真はデフォルトでは内部ストレージに保存される設定になっています。
これをSDカードに保存するよう、設定変更をしましょう。
❶ まずはカメラを起動し、画面右上のメニューアイコンをタッチします。
❷ 画面上部の「共通」タブをタッチし、「保存先設定」を選択します。
❸ ここで「SDカード」を選択すれば完了です。
いつでもどこでも、サッと取り出してすぐに使えるのがスマホの良いところ。
使い勝手のいいスマホを快適に使うためにも、日頃からストレージの整理を心掛け、十分な空き容量を確保しておくことです。
部屋をお掃除する感覚で、ストレージも常にきれいにしておきましょう。
※この記事は、SH-03K(Android 8.0)を利用し、2019年2月時点での機能やサービスの動作の確認をした内容に基づき制作いたしました。