ある程度の期間、継続的にスマホを使っていると、使わなくなったアプリが1つや2つ、埋もれているものです。
最近のスマホはデータの保存容量も増えていますが、使わないアプリが増えると、容量の無駄使いだけでなく、スマホ全体のパフォーマンスが落ちる原因にもなります。
ここでは、Google Play ストアアプリとシステム設定を使って、アプリ管理の方法を紹介します。
Google Play ストアアプリは、スマホで使うアプリや、音楽や映画などのコンテンツの購入で使用するアプリですが、アプリ管理に使える機能も用意されています。
とくに、インストールしているアプリの全体像を把握するのに便利です。
今回はアプリ管理をテーマに、次のような機能の使い方を説明します。
・アプリの一覧表示とアンインストール(削除)
・インストール履歴の表示とアンインストール
・アプリ更新の設定
・通知の設定
また、アプリ単位での詳細な設定は、システム設定から行います。
ここでは、次のような機能の使い方を説明します。
・アクセス権限の変更
・アプリの無効化
・キャッシュの削除
・アプリ通知の設定
Google Play ストアを起動すると、ストア画面が表示されます。
今回は、ストア画面ではなく、左上のをタップして表示されるメニューから操作します。
ここではおもに、「マイアプリ&ゲーム」と「設定」を使用します(「設定」は画面下部までスクロースすると表示されます)。
「マイアプリ&ゲーム」をタップすると、「アップデート」「インストール済み」「ライブラリ」の3つのタブが表示されます。
各タブの内容は、次のとおりです。
・アップデート:最近アップデートが完了したアプリとアップデート(更新)待ちのアプリの一覧 ※
・インストール済み:スマホにインストールされている全アプリの一覧
・ライブラリ:過去にインストールしたことがあるアプリの履歴
※自動アップデートをオフにしていると、更新の知らせが一覧表示されます。
自動アップデートをオンにしていても、インターネットの接続状況によっては更新の知らせが表示されることがあります。
これら3つのタブで、アプリのインストール状況を俯瞰することができます。
「マイアプリ&ゲーム」の「インストール済み」タブをタップすると、現在、スマホにインストールされているアプリの一覧が確認できます。
画面例では、42個のアプリがインストールされているのがわかります。
画面右上のをタップすると表示の並べ替えができます。
たとえば、動作が重くなった、容量が足りなくなったなどと感じたとき、サイズ順に並べ替えをすると、容量を圧迫しているアプリが確認できます。
また、「前回の使用」順にすると、使っていないアプリを簡単に確認できます。
並べ替えは、アプリの整理に役立つので覚えておくといいでしょう。
アプリ一覧で使っていないアプリが見つかったら、アンインストールしましょう。
「インストール済み」タブでアンインストールしたいアプリをタップします。
アプリの詳細画面が表示されるので、「アンインストール」をタップします。
確認画面が表示されたら「OK」をタップします。
これでアンインストールが開始されます。
アプリの詳細画面の表示が「インストール」に変わったら完了です。
Googleのストアには200万本ものアプリが登録されているので、自分の好みや用途に合ったアプリを探すだけでも大変です。
以前使っていたアプリをまた試したい、初期化したので再インストールしたいけれど名前を忘れてしまった……。
こうした、過去に使っていたアプリの再検索には、「ライブラリ」タブが便利です。
この画面には、過去に同じGoogle アカウントで使用したスマホで使用していたアプリが一覧で表示されます。
再インストールしたい場合は、「インストール」をタップします。
「インストール」の記載がないアプリは、現在のAndroidのバージョンに対応していないため、使用できません。
また、×をタップすれば、ライブラリ一覧から削除することができます。
定期的に確認して、整理しておきましょう。
アプリは日々、進化しており、新しい機能の追加やセキュリティの強化などが施されると、新しいバージョンであるアップデート版がストアに登録されます。
アプリは、新しいほうが機能的にもセキュリティ的にも優れているので、アップデート版が配布されたら、早めに更新しておきたいものです。
Google Play ストアは各アプリの更新状況を確認し、ユーザーが設定したタイミングでアップデート(更新)ができるようになっています。
インストール済みアプリが更新されているかどうかは、「マイアプリ&ゲーム」の「アップデート」タブで確認できます。
新しいバージョンが配布されていて、まだ更新されていないアプリが一覧で表示されるので、アプリの右に表示される「更新」または「すべて更新」をタップすると、更新が開始されます。
基本的に、アプリの更新はGoogle Play ストアによって自動的に行われますが、ユーザーが設定を変更することもできます。
Google Play ストアのメニューから「設定」をタップし、「アプリの自動更新」をタップします。
アプリの更新は次の3つから選択できます。
自動更新は一切しない | ライブラリの一覧から手動で更新する |
常に自動更新する | インターネットに接続している状態であれば自動更新される ※モバイルデータ通信でも更新される |
Wi-Fiに接続しているときだけ自動更新する (初期設定) |
Wi-Fiに接続しているときに自動更新される ※モバイルデータ通信では更新されない |
「常に自動更新する」を選択すると、モバイルデータ通信を使用するので、通信事業者との契約によっては別途、通信料がかかる場合があるので注意してください。
アプリの更新は、アプリ単位でも設定できます。
自動更新をアプリごとに設定したい場合は、あらかじめ、アプリの自動更新の設定をオフにしておきます(「自動更新は一切しない」を選択)。
次に「アップデート」または「インストール済み」タブを開き、目的のアプリ名をタップします。
アプリの詳細画面が表示されるので、画面右上のをタップし、「自動更新」のチェックを入れます。
自動更新したくないアプリを指定したい場合は、「自動更新」のチェックを外します。
アプリのアップデートや自動更新の通知の設定は、Google Play ストアのメニューから「設定」→「通知」をタップします。
初期状態では、アップデートと自動更新の通知はオンになっています。
不要の場合はチェックを外してオフにします。
Androidアプリの多くは有用で優良なアプリですが、なかにはアプリを利用してスマホ内の個人情報を盗み取るものがないとは言い切れません。
こうした問題を阻止するため、あらかじめ、アプリのインストール時にアプリがスマホのどの機能を利用するのかを提示し、ユーザーが承認しなければインストールできない(もしくは、インストールしても特定の機能を利用できない)しくみになっています。
これがアプリの「アクセス権」です。
かつてはインストール時に確認できる程度でしたが、Android6以降は、インストール後にアプリのアクセス権を個別に停止できるようになっています。
アクセス権の確認と変更は、ステータスバーを下にスライドして表示される「設定」アイコン、またはアプリ一覧画面の「設定」から「アプリ」をタップして行います。
アプリ一覧が表示されるので、目的のアプリ名をタップすると、アプリ情報が表示されます。
ここでは例として、「カメラ」の権限を確認してみましょう。
アプリ一覧から「カメラ」をタップします。
アプリ情報の画面が表示されるので、「権限」(スマホによっては「許可」など)をタップすると、カメラが利用する権限が一覧で表示されます。
これだけでは、実際、どんな操作で使う権限なのかがわからないですね。
画面右上のをタップして「すべての権限」をタップしましょう。
さらに詳細な権限が表示され、任意の権限をタップすると、具体的にどのような目的で使用するのかが表示されます。
カメラの場合、次のような機能を使う権限を必要とします。
・カメラ:写真や動画の撮影を許可
・ストレージ:撮影した写真や動画をSDカードに書き込んだり読み込んだりする許可
・マイク:動画などでのマイクを使って録音する許可
・位置情報:GPSで写真に位置情報を追加を許可
・電話:電話番号や通話状態など電話機能を使う許可
ここまで確認して、必要がないと思う権限があれば、任意の権限をタップしてオフにしたり、逆に必要であればオンにしたりすることができます。
ただし、アプリに必須の機能の場合、オフにするとアプリそのものを利用できなくなることがあります。
たとえば、カメラでマイクの権限をオフにすると、起動時にマイクへの許可の確認が表示されます。
スマホのアプリは、電話やメールなど、あらかじめインストールされたものと、ユーザーが個別にGoogle Play ストアからインストールするものの2つに分けられます。
プリインストールされたアプリは人によって使わないものもありますが、ユーザーがアンインストールすることはできないようになっています。
こうした場合、使わないアプリは無効化にでき、アプリ一覧でも非表示にすることができます。
「設定」→「アプリ」でアプリ情報の画面を表示します。
通常、アンインストールと表示される欄に「無効にする」と表示されるので、これをタップします。
確認のメッセージが表示されるので、「アプリを無効にする」や「OK」をタップして無効化します。
これでアプリ一覧画面からも削除されます。
なお、無効化したアプリを改めて使用したくなった場合は、同様に操作して「有効にする」をタップします。
アプリの動作が遅くなったり、誤動作するようになった場合、アプリのキャッシュやデータを削除することで戻ることがあります。
キャッシュはアプリが無駄なく動作するために保存してるもので、データはアプリで使用しているアカウントなどの設定関連も含まれるので、データの削除は慎重に行いましょう。
なお、例えば、「アルバム」の場合、撮影した写真は削除されません。
まずは、キャッシュを削除して様子を見るのがよいでしょう。
キャッシュやアプリのデータを削除するには、「設定」→「アプリ」でアプリ情報の画面を表示し、「ストレージ」をタップします。
ストレージ画面の「データを消去」または「キャッシュを消去」をタップします。
アプリの通知の設定は、基本的にアプリに用意されている設定から行いますが、アプリ全体の通知の設定は、システム設定で行えます。
「設定」→「アプリ」から目的のアプリを選択して「通知」をタップします。
ここでは、次の4つが設定できます。
・すべてブロック:このアプリからの通知をすべて表示しない
・マナーモードで表示:マナーモードでは通知しない
・ロック画面:ロック画面に表示する通知をすべて表示しない、プライベートな通知は表示しない、すべて通知する、の3つから選択できる
・マナーモードをオーバーライドする:マナーモードでも優先する通知のみ表示する
Google Play ストアは、アプリのインストールだけでなく、アプリ管理でも使える便利な機能が用意されています。
他のGoogle標準アプリも使いこなして、スマホライフを充実させましょう!
※この記事は、AQUOS R SH-03Jで2017年11月時点のGoogle Play ストアアプリで検証しました。