インスタグラムとは?
「インスタグラム(Instagram)」とは、全世界で月間10億人以上が利用している、圧倒的な人気を誇るSNSです。
特に若年層からの支持が厚く、モバイル社会研究所が2020年に実施した調査によると、日本国内では「スマートフォンを所有する10代女性の8割以上が利用している」とのことです。
また、全世代でも男女問わず3割近いユーザーがいるなど、シニア層含め幅広い世代に利用されています。
さらに同調査では、ユーザーの半数以上は毎日インスタグラムを利用していることも指摘しています。この調査結果から見るに、インスタグラムは今や「フェイスブック」や「ツイッター」などと並び、日本に深く根付いたSNSといえるでしょう。
参照元:モバイル社会研究所「インスタグラム利用は女性10代で8割超え、毎日利用1位は大分県で86.4%」
インスタグラムの利用シーン
インスタグラムは基本的に、「写真や動画を投稿する」「他人の写真や動画を見る」ことをメインとするSNSです。
フェイスブックやツイッターのように、他人の投稿をシェアする機能は持たないため、拡散力はそれらと比べて低いとされています。
しかし、写真や動画の投稿では、文章がメインのSNSとは違ったアピールができるので、企業や店舗が宣伝に利用することも少なくありません。
また、芸能人がプライベートの一部を公開し、ファンとの交流の場として活用するケースが見られます。
インスタグラムは見るだけの楽しみ方もできます。自らさまざまな投稿をして楽しむSNSと思われがちですが、必ずしも投稿しなくてもよいのです。
好きな芸能人や気になる情報を検索して、雑誌を見るような感覚で楽しめます。
まずはインスタグラムのユーザー登録をしてみましょう
インスタグラムを利用する前に、自身のアカウントを作成する必要があります。見る専用の場合も、アカウントを作っておけばインスタグラムアプリの機能が使えるのでとても便利です。
まずはスマートフォンにアプリをインストールしてください。
インスタグラムは、スマートフォンでの利用を想定し設計されています。
PCでは使用できない機能もあるので、基本的にはスマートフォンでの利用をおすすめしますが、PCで利用したい場合は、ブラウザでインスタグラムのページにアクセスしてください。
なお、フェイスブックのアカウントを持っていれば、すぐに利用を開始できます。アカウントを持っていない場合、またはフェイスブックの登録情報や友だちを紐付けたくない場合は、新たに登録が必要です。
登録手順
インスタグラムのユーザー登録は、以下の手順で行います。
❶ まずインストールしたアプリを起動し、[新しいアカウントを作成]をタップして、電話番号かメールアドレスを入力します。するとSMSかメールが届きますので、そこに記載されている6桁の認証コードを入力してください。
❷ 指示に従って名前とパスワードを入力します。ここでいう「名前」とはニックネームのようなもので、本名である必要はなく、すでにほかのユーザーに使われている名前でも問題ありません。日本語の使用および登録後の変更も可能です。
※電話番号かメールアドレスの入力画面。
※認証コードの入力画面。
※名前(ニックネーム)とパスワードの入力画面。
※名前の登録確定画面。
❸ 入力を終えると、[次に進み連絡先を同期する][連絡先を同期せずに次に進む]ボタンが表示されます。前者を選択した場合、電話帳などに登録されている連絡先が自動的に連携されます。アカウントを知られたくない方は、同期をしないようにしましょう。
❹ 誕生日を入力すると、一旦は登録完了となりますが、ここで自動的に割り当てられたユーザーネームの変更も可能です(後からでも可)。これはIDとして使用されるもので、ログイン時にパスワードとともに必要となります。日本語の使用は不可能で、すでにほかのユーザーに使用されている文字列の登録もできません。
登録後にできること・しておきたいこと
上記の設定が終わったら、「フォロー」をしてみましょう。何もフォローしていない状態だと、ホーム画面におすすめのアカウントが表示されます。
[フォローする]をタップすれば、その後、フォローした相手の投稿が表示されるようになります。フォロー済みアカウントの投稿が次々と表示される画面のことを「タイムライン」と呼びます。
このタイムラインにおける投稿の表示順は純粋な時系列ではなく、AIがユーザーの好みを解析し、興味を持つであろう投稿を優先的に表示させています。
※「フォロー」タップしたことで相手の投稿が表示された状態。
また、検索をしてユーザーを直接探すことも可能です。画面下の虫眼鏡のアイコンをタップすると、検索窓が表示されるので、知り合いの名前や好きな有名人の名前など気になるワードを入力してみてください。
※虫眼鏡マークをタップし、検索窓が表示された状態。
なお、インスタグラムには投稿の閲覧を制限しているアカウントも存在します。
これは俗に「鍵アカウント」「鍵アカ」などと呼ばれるもので、フォロワー以外には投稿が見られないようになっていて、フォロー自体も承認制となっています。
自分のアカウントを鍵アカにしたい場合は、まずプロフィール画面右上の[メニュー]をタップしてください。そこから[設定]→[プライバシー設定]を選択し、[非公開アカウント]をオンにします。
※プロフィール画面右上の「メニュー」をタップし「設定」が選択できる状態。
※「設定」をタップしたのち、設定の各種項目が表示され、「プライバシー設定」で「非公開アカウント」がオンになった状態。
インスタグラムに写真や動画を投稿する方法
インスタグラムへの写真・動画の投稿は、[+]ボタンをタップして行います。投稿コンテンツにはさまざまな種類があるため、まずはもっとも基本的な「フィード投稿」から始めてみましょう。
フィード投稿
フィード投稿の手順は以下の通りです。
❶ [+]ボタンをタップすると新規投稿画面に移りますので、投稿したい写真・動画を選択します。このときカメラアイコンをタップすると、その場でインスタグラムアプリによる撮影・投稿が可能です。また、画面左側のアイコンをタップするとサイズ調整も行えます。
❷ 投稿したい写真・画像を選択して画面右上の[次へ]をタップすると、フィルター機能で色合いを変更したり、編集機能で画像の明るさやコントラストを調整したりするなどの加工ができます。動画の場合は、フィルターのほかに長さ調整や、イメージ画像を設定するカバー機能などがあります。
※[+]をタップし、加工する写真や動画が選択できる状態。
※[→]をタップし、加工ができる状態。
なお、こうした加工以外に文字を表示させたいときは、ほかのアプリを使ってみましょう。写真なら「Phonto」、動画なら「Vont」がおすすめです。スマートフォン1台で完結するので、とても簡単です。
❸ 投稿内容を決めて[次へ]をタップすると、投稿の設定画面に移ります。「キャプション」は写真や動画を説明する文章です。写っている人がインスタグラムのアカウントを持っていれば、検索してタグ付けできます。撮影場所も位置情報や検索によって掲載可能です。
また、[次の場所にも投稿]を押すと他サービスにも同時に投稿できます。ただし、この方法では、ツイッターには文字とインスタグラムへのリンクしか表示されません。写真や動画も同時に投稿したい場合は、「イフト(IFTTT)」などのアプリを使用してください。
※「次の場所にも投稿」をタップし様々な投稿先が表示された状態。
その他の投稿
インスタグラムにはフィード投稿のほか、「ストーリーズ」「リール」などの投稿コンテンツも用意されています。
まず「ストーリーズ」ですが、これは投稿後24時間しか閲覧できない、気軽さとリアルタイム性が売りの機能です。
閲覧したことが投稿者やほかのユーザーにわかる「足跡」機能という特徴もあります。基本的には24時間で消えてしまいますが、「ハイライト」で残しておきたいものをプロフィール上に保存しておくことも可能です。
※「ストーリーズ」への投稿画面。
「リール」は、15秒~30秒の動画を音声・映像エフェクトなど多彩な編集機能によって作成し、投稿できる機能です。縦長動画を見やすく、また作りやすいうえ、短時間で楽しめる機能となっています。
※「リール」への投稿画面。
芸能人も身近に感じられるインスタグラムの便利機能
気に入った投稿には、ハートのアイコンをタップすることで「いいね!」を付けられます。投稿者側は「いいね!」を付けてくれた相手がわかり、閲覧者側も「いいね!」済みの投稿を設定メニューの[アカウント]にて後から確認できます。
また、吹き出しのアイコンから投稿への「コメント」もできます。目を引くコメントであれば、相手が憧れの芸能人でも返信をくれることがあるかもしれません。
リボンのようなアイコンは「コレクション」です。チェックしておけば、[アカウント]→[保存済み]から見返せます。独自のカテゴリー分けができるので、お気に入りの写真や動画をわかりやすく整理したいときに便利です。
※「いいね!」ができるハート、「コメント」ができる吹き出し、「コレクション」ができるリボン、それぞれのマークの位置。
インスタグラムの「ハッシュタグ」とは 人気ハッシュタグも紹介
「ハッシュタグ」とは、頭に「#(ハッシュ)」が付いた検索用キーワードのことです。新規投稿する際、キャプション入力時に「#」を付けてキーワードを入れると、ハッシュタグとして認識されます。
投稿においてハッシュタグは通常の文字と違う色で表示され、そこをタップすると、同じハッシュタグを使用しているほかの投稿一覧が表示されます。
※ハッシュタグ。
たとえば「#東京」なら、東京の話題スポットやグルメなどの情報が大量にヒットするでしょう。閲覧者側は興味のあるものを探しやすくなり、投稿者側は自分の投稿を見つけてもらいやすくなります。
ちなみに、日本独自のムーブメントとして「#〇〇部」というものがあります。「ダイエット部」「カフェ部」といった具合に、趣味の合う人を見つけたり、情報を仕入れたりするときに便利です。
英語のハッシュタグを使えば、自分の投稿が全世界の人に見てもらえるかもしれません。たとえば「#TBT(Throwback Thursday)」というハッシュタグは、「木曜日に思い出のシーンを振り返ろう」という意味で、世界中で億単位もの投稿があります。
「オンライン中」がバレない方法
インスタグラムには、特定のユーザーと直接やり取りができるDM(ダイレクトメッセージ)機能があります。
画面右上の吹き出しのアイコン、またはコンタクトを取りたい相手のプロフィール画面から送信可能です。DMを交わした相手の一覧や、相手との個々のやり取りは、後からも確認できます。
なお、これらの画面で緑色の丸とともに、「オンライン中」という文言が表示されることがあります。これは相手がインスタグラムを開いていることを示すもので、連絡が取れる状況かどうかを確認するうえで便利ですが、中には自分の行動を知られたくない人もいることでしょう。
そのような場合は、[設定]→[プライバシー設定]から[アクティビティのステータス]と選択していくことで、簡単に非表示に設定できます。
※プロフィールの設定から「プライバシー設定」が選択できる状態。
※プライバシーの設定から「アクティビティのステータス」がオンになった状態。
タップしてオフにすれば非表示にできます。
インスタグラムは見るだけでも楽しめる?
個人情報などの観点から、登録をしたくないという人は一定数存在します。
実際、インスタグラムは登録をしなくても利用可能です。検索機能が使えるので、ブラウザからアカウント名やハッシュタグで検索すれば、色々なコンテンツを発見できます。
行き先や地域お店の情報を都度調べる程度なら登録なしでも十分活用できるでしょう。また見る専用で利用したい方にも、この方法は手軽で利用しやすいといえます。
ただし、全ての投稿が見られるわけではなく、ストーリーズやほかのユーザーのコメントなども見られません。フォローもできないうえ、毎回ログイン画面が表示されるなど、不便な点も数多くあります。
著名人、企業公式、友だち、近所のグルメの近況を随時ウォッチしたいなら、アプリでアカウント登録したほうが便利です。自分がフォローしたアカウントをはじめ、自分が関心を持ちそうな投稿がタイムラインに流れてくるので、自己投稿しなくても情報閲覧ツールとして活用できます。
インスタグラムは一見、やることが多くて大変と思われるかもしれません。ですが、1つずつこなしていけば、すぐに慣れるはずです。ご紹介した以外にもライブ配信など面白い機能がたくさんありますので、ぜひ挑戦してみてください。