スマホのカメラは日々進化しており、解像度の高い写真や4K・8K動画も撮影できるようになりました。
高精細で美しい写真や動画は、テレビの大きな画面に映さないなんてもったいないですね。
昨今、ネット動画の視聴で人気が高いChromecastやFire TV Stickですが、実はこれらを使ってスマホの写真や動画をテレビの大画面で楽しむことができます。
わざわざパソコンに取り込まなくても、スマホから直接、テレビに映せるのは便利ですね。
また、シャープのスマホAQUOS R5GとAndroid TVのAQUOS 8Kなら、スマホで撮影した8K動画を離れた場所にあるテレビにダウンロードして観ることも可能です。
※4Kや8K動画を再生するには4K・8K動画に対応したテレビが必要です。
スマホとテレビまたはパソコンのディスプレイをつなぐ方法は、大きく無線と有線の2種類がありますが、現在では無線での接続が主流です。
無線での接続方法は、Wi-Fi環境の有無によってGoogle Cast(グーグルキャスト)とMiracast(ミラキャスト)の2つがあり、それぞれワイヤレスディスプレイアダプターと呼ばれる対応機器が必要になります。
代表的なものには、GoogleのChromecastやAmazonのFire TV Stickがあります。
ネット動画の視聴で便利な機器ですが、ネット動画以外にもスマホの小さい画面をパソコンのディスプレイやテレビに映すこともできます。
接続方法 | 内容 | 対応機器 |
---|---|---|
無線 | ||
Google Cast (グーグルキャスト) |
Googleが開発した、スマホの画面をWi-Fi経由でテレビやディスプレイに出力する技術 | Chromecast (Google) Chromecast with Google TV (Google) |
Miracast (ミラキャスト) |
スマホとテレビやディスプレイをWi-Fi Direct機能で1対1でつないで出力する無線技術。Wi-Fi環境は不要(ただし、Fire TV Stickの場合、セットアップ時にAmazonアカウントの設定などが必要なため、Wi-Fi環境が必須) | Fire TV Stick (Amazon) Fire TV Stick 4K (Amazon) ワイヤレスディスプレイアダプターV2 (マイクロソフト) など |
有線 | ||
ミラーリング | スマホとテレビを直接、HDMIケーブルで接続。スマホ画面がそのままテレビに映される。Wi-Fi環境は不要。ただし、スマホが映像出力に対応している必要がある | HDMIケーブル |
Google CastはGoogleの技術なので、対応機器もGoogleが販売しています。
MiracastはWi-Fi技術を定める団体Wi-Fi Allianceが策定した規格なので、対応機器もAmazonやマイクロソフトなどさまざまなところから販売されています。
ここでは、ChromecastとFire TV Stickを例に、スマホ写真や動画を大画面で楽しむ方法を紹介しましょう。
昨今の液晶テレビはMiracast対応の製品も多いので、スマホの画面をテレビに映すために別途、対応機器を用意する必要ありません。
テレビの入力切り替えでMiracastをオンにし、スマホの設定でも同様にワイヤレス出力(またはMiracast)をオンにします。
これでスマホの画面がテレビに映し出されます。
また、インターネット機能をもったAndroid TVであれば、スマホ画面を表示するだけでなく、ワイヤレスディスプレイアダプターなしでさまざまなネット動画を楽しむことができます。
Chromecastは、Wi-Fi経由でスマホとテレビをつなぐので、Wi-Fiが利用できることが第一の条件になります。
Wi-Fiがない場合は、次の「Fire TV Stickでスマホの写真や動画をテレビで見よう」を参照してください。
①ChromecastをテレビのHDMIポートに挿入し、付属のUSBケーブルを電源につなぎます。
②テレビの入力切り替えを「HDMI」に変更します。
③テレビ画面にセットアップの案内が表示されたら、スマホのブラウザでテレビ画面に指定のURLにアクセスするか、Google Playストアを起動して「Google Home」アプリをインストールします。
④画面の指示に従ってアカウントや位置情報などを設定すると、Google Homeのトップ画面が表示されます。
追加したデバイス(ここでは「ダイニングルーム」)をタップすると、初回はChromecastのセットアップ画面が表示されるので「はい」をタップします。
⑤ホーム画面に戻って「フォト」アプリを起動します。
テレビに表示したい写真を選択して画面右上のキャストアイコンをタップすると、写真がテレビに映しだされます。
画面を左右にフリックすると写真を切り替えることができます。
無線や有線でスマホとテレビを接続すると、スマホ内の写真や動画以外にも、YouTubeやHuluなどのネット動画サービスもテレビの大画面で見ることができます。
ネットのさまざまなコンテンツをテレビに映して楽しみましょう。
たとえば、ChromecastでYouTubeをテレビに映すには、ここで説明した方法と同様、スマホでYouTubeアプリを起動してキャストアイコンをタップするだけです。
Miracastは、スマホとテレビをつなぐ無線技術で、多くのスマホやタブレット、テレビなどで採用されています。
Androidは4.4以降から対応しているので、事前に使用するスマホのバージョンを確認しておきましょう。
Chromecastと違って、スマホをテレビに映すためにWi-Fiは不要なので、外出先など場所を選ばずに利用できるという利点があります(ただし、Fire TV Stickのセットアップ時にはWi-Fi環境が必要)。
テレビやディスプレイがMiracastに対応していない場合は、別途、Miracast対応ワイヤレスディスプレイアダプターが必要です。
ここでは、例としてFire TV Stickを使用して説明します。
①Fire TV StickをテレビのHDMIポートに挿入し、付属のUSBケーブルを電源につなぎます。
②テレビの入力切り替えを「HDMI」に変更します。
③テレビにFire TV Stickの画面が表示されたら、リモコンで「設定」→「ディスプレイとサウンド」を選択、次の画面で「ディスプレイミラーリングを有効にする」を選択します。
④ミラーリングの画面が表示されたら、スマホを設定します。
アプリ一覧から「設定」→「接続済みのデバイス」→「接続の設定」→「キャスト」を選択、画面右上のメニューアイコンをタップして「ワイヤレスディスプレイの有効化」にチェックを入れます。
一覧からFire TV Stickをタップすると接続が完了、スマホの画面がテレビに映し出されます。
あとは、フォトアプリやYouTubeアプリなどを起動するだけです。
家庭内のさまざまな機器がネットに接続できるいま、テレビの楽しみ方も大きく変わりました。
たとえば、旅行先の美しい風景、子どもの運動会やお遊戯会など、スマホで撮影した感動の体験を、家族や友人に高画質のまますぐにテレビで見てもらうことも可能です。
こうした用途で便利なのが、スマホで撮影した8K動画や高画質写真を8Kテレビにダウンロードできるアプリ「コンテンツダウンローダー」です。
シャープのスマホAQUOS R5GとAndroid TVのAQUOS 8Kなら、AQUOS R5Gで撮影した8K動画を離れた場所にあるテレビでダウンロードして視聴できます。
感動を醒めないうちに共有できるのはうれしいですね。
手順は簡単。スマホで撮影した動画などをGoogle ドライブにアップロード、あらかじめUSBメモリを接続した液晶テレビAQUOS 8Kにコンテンツダウンローダーを使ってダウンロードするだけです。
ダウンロードした動画は、テレビ機能のコンテンツプレイヤーですぐに再生できます。
コンテンツダウンローダーの詳細については、シャープのAQUOS R5Gを使った紹介動画をご覧ください。
※本記事で使用した端末はAQUOS Sense4、アプリは2021年1月時点のバージョンで動作を確認しました。