「機種変更することは決めたけど、さて、どの機種にしようか?」
新しいスマホを手にできるのはワクワクしますが、魅力的な機種が多数でているので選択に迷うこともありますよね。
ここでは、自分のニーズにあったスマホを選ぶためのヒントをまとめます。
普段、スマホはどういう使い方をしていますか?
「通話はLINE電話で」、「TikTok(ティックトック)でショートムービーを見たり、移動中はYouTube(ユーチューブ)で推しのチャンネルを視聴する」、「今はバトルRPGに夢中」、「スマホはプライベート以外にも仕事の連絡や資料確認などで必須」、などなど。
ぜひ一度、メモなどに書き出してみましょう。
機種変更を前に、改めて自分のスマホの使い方を確認しておくと、新しく購入するスマホに必要なスペック(仕様や性能)を絞りやすくなりますし、契約する通信サービスを決めるときにも役に立ちます。
まずは、「いま使っているスマホのメモリーは足りているのか」の確認は大切です。
たとえばAQUOS sense4の64GBがいっぱいで、ほしいアプリを入れるために別のアプリを消さなければならないという状態であれば、128GBや256GBのスマホを検討してもいいかもしれません。
メモリーがいっぱいになっていなくても、使っているアプリやゲームがメモリーを多く使うタイプであれば、動作が遅くなることもあります。
なお、スマホのメモリーの使用量は、「設定」→「ストレージ」などで確認できます。
特定のアプリの利用時間で必要なスペックを知ることもできます。
たとえば、YouTubeやNetflix(ネットフリックス)などで動画を見ている時間が長ければ、ディスプレイの大きいスマホが選択肢にのぼりますし、動画編集アプリをよく使っているのであれば、RAMは6MBや8MBあれば安心ですね。
アプリやゲームの利用時間は、「設定」→「アプリ」(または「アプリと通知」)の「利用時間」をタップします。
「ダッシュボード」画面が表示されるので、画面下の一覧から確認したいアプリをタップします。
ここで「日単位」や「時間単位」で利用時間を確認できます。
ついでに、スマホ内に入っているアプリを確認してみるのもおススメです。
不要なアプリが確認できるので、新しいスマホではこれを除外することでメモリーの消費も防ぐことができます。
スマホにインストールしているアプリを確認するには、「設定」→「アプリ」(または「アプリと通知」)画面で「〇〇個のアプリをすべて表示」をタップします。
任意のアプリ名をタップすると、「アプリ情報」画面が表示され、ここでアプリのアンインストールも行えます。 ※
※ Googleの標準アプリや各メーカーのアプリには削除できないものもあります。
「機種変更したらやってみたいこと」から選ぶのもよし!
ここまで過去のスマホの使い方を点検してきましたが、もうひとつ、「機種変更したスマホでなにがしたいか」からスマホを選択するのもおススメです。
機種変更は、これまでのスマホではもの足りなくなったというのが一番の動機になりますが、せっかく新しい相棒を手に入れるのですから、これからやりたいことから機能を選ぶのも楽しいでしょう。
昨今流行りのツイキャスやインスタライブなどのライブ配信、動画のブログであるVlog(ブイログ)に挑戦するのもいいですね。
こうした目的ならカメラ機能やメモリー容量に注目してみましょう。
それではさっそく、スマホ選びを始めましょう。
以降では、スマホのスペックから自分に合ったスマホを選ぶポイントを紹介します。
なお、スペックの見方の詳細は、「コラム スペックの見方を知ろう」を参照してください。
スペックとは、スマホの「性能」のことです。そのスペックの高さと価格帯によって次の3種類に分類できます。
ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
ハイエンドモデル(ハイスペックモデル)は、CPUパワー、メモリーやバッテリーの容量などすべての性能が最も高いフラッグシップモデル(最上位機種)です。
ディスプレイも大きく、外見も洗練されたデザインが多いのが特徴です。
また、3Dゲームや高画質の動画編集アプリなど、CPUに負荷がかかる使い方をする場合にもおススメです。
価格帯は10万〜20万円くらいになります。
高機能CPUにRAM8GBで高パフォーマンスを実現したAQUOS R8
高性能CPUのSnapdragon 8 Gen 2とそのパフォーマンスを最大限に生かすための放熱設計で、どのようなコンテンツでも長時間、快適な使用感を実現しています。
カメラは、1/1.55インチの大型イメージセンサーに加え、ライカカメラ社監修のレンズ「ヘクトール」を搭載。デジカメ並みの美しい写真や動画が撮影できます。
ハイエンドながら約179gと軽量で耐衝撃性も備える、ビジネスにも趣味にも高いパフォーマンスを発揮するモデルです。
ミドルレンジモデル(スタンダードモデル)はその名のとおり、価格と機能のバランスのとれた中堅クラスのモデルになります。
大多数の人のニーズにあうように設計されているため、機種もカラーバリエーションも豊富に用意されています。
普段使いには余裕のスペックなので、多くの人はこのモデルからの選択になるでしょう。
選択肢が多い分、機種によって特徴がかなり異なります。
たとえば、ディスプレイサイズやカメラ性能、ストレージ(ROM)やバッテリーの容量などさまざまです。
どういった使い方をしたいのかによって選択肢を絞る必要があるでしょう。
用途による選択については、「ライフスタイルから選ぶ」を参考にしてください。
なお、価格帯は5万〜8万円程度になります。
カメラ性能、バッテリー容量などハイエンドに迫るAQUOS sense8
AQUOS sense8はミドルレンジクラスのモデルながら、コンパクトデジカメレベルの1/1.55インチの大型センサーを搭載、AQUOS senseシリーズでは初の光学式手ブレ補正の採用で、明るく片手でもきれいな写真を撮ることができます。
バッテリーも大容量の5000mAhを内蔵しているので、動画の再生もストリーミングも安心して使用できます。
ローエンドモデルは、価格とスペックが抑えられたスマホです。
手に取りやすい価格なので、はじめてスマホを使う人や、用途は電話やLINEで連絡に使う程度という場合にオススメのモデルです。
初心者向けであることから、「エントリーモデル」とも呼ばれています。
性能が抑えられているといっても、機種によってはミドルレンジモデルと遜色ないものもあります。
RAMは4GB、ROMは64GBあたりが標準で(2023年時点)、価格はおおむね3万〜4万円程度です。
シンプルな操作性で使いやすいAQUOS wish3
AQUOS wish3は、ディスプレイサイズが約5.7インチの片手でも持ちやすいスマホです。
丈夫で防水防塵にも対応しているので、スマホに慣れていない子どもや高齢者の方でも安心して使えるようになっています。
ホーム画面を「ジュニアモード」や「かんたんモード」に設定することで、さらに使いやすくすることができます。
スマホのスペック表にはさまざまな情報が記載されています。
メーカーによって記載方法は異なりますが、最低限、知っておきたいスペックの見方を紹介します。
ここでは例として、AQUOS sense8 SH-52Dのスペックから抜き出します。
CPU | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platform ←① 2.20GHz + 1.8GHz オクタコア ←② |
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CPU(Central Processing Unit)は、スマホやパソコンなどの頭脳にあたり、「中央演算処理装置」と訳されます。
①はQualcomm(クアルコム社)製のSnapdragon(スナップドラゴン)というCPUになります。続く「6」などの数字はバージョンのようなもので、この数字は大きいほうが新しくなります。
②はクロック周波数とコア数です。
クロック周波数はCPUの処理速度、コア数はCPUが持っているプロセッサ(処理装置)の数で、多いほど処理が速くなります。
オクタとは「8」を意味し、8個のプロセッサを持っているということになります。
内蔵メモリー | ROM 128GB RAM 6GB |
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内蔵メモリーには、ROM(ロム:Read Only Memory)とRAM(ラム:Random Access Memory)があります。
ROMは、パソコンなどでは読み込みだけで書き込みができないメモリーを指しますが、スマホの場合はデータの保存領域(ストレージ)を指します。
RAMはCPUの作業領域でアプリを起動したりするために使います。
ROMもRAMも大きいほうがデータをたくさん保存できたり、処理したりできます。
SIM | nanoSIM/eSIM |
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SIM(シム:Subscriber Identity Module)は、スマホが通信するためのICチップで、契約者のIDなどが記録されています。
SIMには物理的なICカードと、スマホのなかに埋め込まれているeSIM(Embedded SIM)の2種類があります。
AQUOS sense8 SH-52Dには、ナノサイズのnanoSIMとeSIMの2種類が利用できます。
ディスプレイ | サイズ 約6.1インチ 解像度 フルHD+(1080×2432) リフレッシュレート 90Hz |
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ディスプレイのサイズはその名のとおり、ディスプレイの大きさです。
解像度は、ディスプレイの精細度を示す数値で、縦1080個、横2432個の画素(ドット)をもつという意味です。
この数が多いほど精細ということになります。
ちなみにフルHDは1080×1920ドットを指し、パソコンのディスプレイの主流の解像度でもあります。
これよりも少し多いという意味で+(プラス)がついています。
リフレッシュレートは、1秒間に何回、画面を書き換えるかを示す数字です。
90Hzの場合は、90回/秒になります。回数が多いほどなめらかな表示が可能になります。
カメラ メインカメラ(標準) |
有効画素数 約5,030万画素 CMOS F値 1.9レンズ[焦点距離23mm] 1/1.55インチセンサー |
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カメラは、アウトカメラ(標準カメラ)を例に説明します。
有効画素数は、カメラのセンサーが撮影に使える画素数です。
この数が大きいほど精細であるといえます。
F値は、レンズの絞り値を指し、絞りを調整することでレンズに取り込む光の量を調整できます。
スペックには、レンズの絞りを一番開いた状態(一番光を取り込める状態)の数字が示されており、これが小さいほど光をたくさん取り込むことができます。
AQUOS sense8 SH-52Dのメインカメラは、F値1.9なのでかなり明るいレンズであることがわかります。
焦点距離は、レンズの中心からイメージセンサーまでの距離で、数字が小さいほど広角の写真を撮影できます。
カメラのイメージセンサーは、レンズを通した光を結像させてデジタル信号に変換する機能をもちます。
このイメージセンサーは、大きいほど画質が良くなります。
たとえば、高機能のコンパクトデジカメは1インチ(1型)のイメージセンサーを採用しています。
なお、シャープでは、AQUOSスマホのスペックを比較できるページ「スマートフォンを比較する」を用意しています。
3つまで機種を選択して機能を比較できるので、参考にしてください。
用途やスペックから選択する以外に、通信事業者が出しているスマホから選ぶという方法もあります。
特定の通信事業者だけに対応したオリジナルのモデルも出ていますし、同じ機種でも通信事業者によって異なるカラーが用意されていることもあります。
また、SIMフリースマホから格安SIM事業者を選ぶ方法もあります。
シャープのスマートフォンAQUOSにはSIMフリーも用意されており、「製品ラインアップ」のページでは、通信事業者でソートすることができます。
なお、AQUOSのSIMフリースマホは「SIMフリーモデル ラインアップ」で確認できます。
ライフスタイルから必要な機能を選ぶ方法です。興味がひかれる、使いたい機能があるか、探してみましょう。
なお、スペックの見方の詳細は、「スペックの見方を知ろう」を参照してください。
動画を見たりゲームを楽しむには、大きい画面のほうが迫力や臨場感がありますよね。
仕事でWebサイトを検索したり、資料を開いて確認するときにも見やすいので便利です。
一方で、スマホ本体が大きくなるので、片手では操作しにくいなどのデメリットも。
また、大型ディスプレイ搭載のスマホは、求められる用途から大容量バッテリーが必要だったり、排熱処理の機能や表示のなめらかさも重視されるので、ハイエンドモデルが多くなっています。
大型ディスプレイの大きさは、おおむね6.5〜6.7インチくらいが中心です。
最大240Hzのリフレッシュレートでなめらかな動画再生を実現
たとえば、シャープのAQUOS R8 Proは、6.6インチの大画面、最大駆動4倍速の240Hzで表示できるので、残像間のない美しい動画再生を楽しめます。
色味は、シャープ独自の広色域技術「リッチカラーテクノロジー」で、実物に近い豊かで美しい色調が再現できます。
また、ブルーライトを約50%低減できる新素材を採用しているので、目にもやさしいスマホです。
鞄など荷物を持っているとき、片手だけでスマホを操作したいときがあります。
とくに大画面のスマホだと片手では指が届かないことも。
AQUOSスマホでは、画面を下半分に表示させたり、キーボードを左右に寄せて表示できる「片手モード」が利用できます。
使い方の詳細は、こちらをご覧ください。
スマホに搭載されているカメラは年々機能が上がっており、いまやデジカメに近づく勢いです。
スマホで美しい写真が撮りたいのであれば、カメラ機能のチェックは必須ですね。
カメラの機能を表す項目には、F値(カメラに取り込む光の量)や画素数、レンズの種類をはじめ、オートフォーカス機能、手振れ補正機能などさまざまなものがあります。
カメラ機能が優れたスマホはやはりハイエンド機が多くなりますが、「スマホのカメラでどんな写真や動画を撮りたいのか」によっても重視する部分が変わってくるでしょう。
たとえば、犬や猫など動く被写体を上手に撮りたいのなら、オートフォーカスや手振れ補正には注目したいですし、夜景であればF値が小さいほうがきれいに撮れます。
難しい操作をせずに、手軽にきれいな写真を撮りたい場合は、被写体に合せて最適なモードを選べるローモデルやミッドレンジモデルがおススメ。
デジカメのように本格的に使いたいのであれば、レンズにもこだわりのあるハイエンドモデルがいいでしょう。
スマホ最大の1インチセンサー、ライカ社監修のズミクロンレンズを搭載
シャープのAQUOS R8 Proのメインカメラは、高級コンデジ並みの1インチの大型センサーを採用しているので、暗所でもきれいな写真を撮影できます。
レンズは、ライカ社監修のSUMMICRON(ズミクロン)レンズを搭載、35mm換算で19mmの広角・単焦点レンズで、ボケ味の美しさは特筆ものです。
動画もハイレゾ、8Kビデオ、スロービデオ、タイムラプスなどもメニューから簡単に呼び出せます。Vlog撮影も手軽にできますね。
スマホのメインメモリー(ROM)も64GBや128GBと大容量になったため、外部記憶装置としてのSDカードスロットを用意していないスマホも出てきました。
ただ、最近は動画を撮影したり、ダウンロードしたりする人も増えているので、注意していないとあっという間にメモリーがいっぱいになってしまうことも。
また、機種変更時にスマホ内のデータを一時的に保存しておくためにもSDカードは便利に使えます。
AQUOSシリーズは最大1TBのSDカードスロットを搭載
シャープのハイエンドのAQUOS R8 Proだけでなく、ミドルレンジのAQUOS sense8やローエンドのAQUOS wish3も、最大1TBのSDXCカードに対応しています。
大容量の外部記憶装置は、いざというときに安心ですね。
各機種対応のmicroSDカードについては、サポート情報の「外部機器連携ガイド」で確認できます。
たとえば、AQUOS sense8 SH-54Dの場合はこちらになります。
スマホで音楽や動画のストリーミング再生を楽しむには、イヤホンは必須ですね。
ワイヤレス通信(無線通信)を可能にするBluetooth(ブルートゥース)の機能が向上して転送速度も上がり、イヤホンもいまやワイヤレスが中心になりました。
こうしたことから、イヤホンジャックが用意されていないスマホも増えています。
それでも、充電が面倒だったり、音質にこだわりがあるなど、これまでどおり有線のイヤホンを使いたいというニーズもあるでしょう。
有線イヤホンを使いたい場合は、ほしいと思ったスマホにイヤホンジャックが搭載されているかを確認しておきましょう。
AQUOSシリーズはイヤホンジャック搭載機種を豊富にラインアップ
たとえば、ここで紹介したAQUOS R8 ProやAQUOS sense8、AQUOS wish3は、イヤホンジャックを搭載しています。
通常はワイヤレスイヤホンを使っていても、有線のイヤホンも使えるので、用途によって使い分けることができます。
USB Type-C端子がDisplayPort(ディスプレイポート)に対応しているスマホは、スマホとテレビを直接、専用ケーブルで接続することで、スマホの画面をテレビに移すことができます。
スマホで撮った写真や動画をテレビの大画面で表示して楽しみたい場合は、この機能に対応したスマホを選ぶといいでしょう。
AQUOSシリーズはミドルレンジモデル以上がDispiay Port出力に対応
AQUOSシリーズでは、これまでハイエンドモデルのみがDisplayPort出力に対応していましたが、2023年発売のスマホでは、ミドルレンジスマホのAQUOS sense 8 SH-52Dも対応しました。