スマホの替えどきの目安は?

「このスマホ、いつまで使えるのかな?」「スマホの寿命はどれくらいなのかな?」。

新しいスマートフォン(以下、スマホ)に乗り換えたい、買い替えたいと思いながら、機種変更のタイミングを計りかねている人は多いのでは?

そもそも、「スマホの替えどき」ってどれくらいなのでしょう。
何年使えば替えを考えたほうがいいのでしょうか。

ここでは、使用感や端末の機能、AndroidのOSバージョンなどから、スマホの買い替えや変更時期の目安を探ってみましょう。

スマホの充電回数が多くなったら……

外出時や数日にわたるような遠出のとき、スマホのバッテリー残量が気になってしかたがない、気がついたら自分だけが何回も充電している、なんてことはありませんか?

かつては電話やメールがメインの使用目的だったスマホですが、いまや動画や音楽などをストリーミング再生したり、ネットゲームを楽しんだりするのも当たり前になりました。

趣味に仕事にと、毎日の生活に必須のツールとなれば、必然的にバッテリーの使用量も多くなるので、スマホの寿命が気になりますよね。

スマホは、高機能・多機能化が進むのと同時に、ハード・ソフトともに省電力機能も強化されています。

数年前と比較すると、バッテリーの寿命は大きく改善されています。

Androidの低消費電力化が強化されています

スマホのシステムであるAndroid(アンドロイド)は、OSバージョンが上がるたびに機能が強化されていますが、消費電力についてもさまざまな改善が行われています。

たとえば、Android 9 Pie以降では、「自動調整バッテリー」や「明るさの自動調節」機能が新たに追加されました。

効率的にバッテリーを使う「自動調整バッテリー」機能

「自動調整バッテリー」機能は、ユーザーのスマホの利用状況をAI(機械学習)が学習して、バッテリーを効率的に使用する機能です。

アプリの使用頻度によって4段階で優先度を設定し、あまり使わないアプリはバックグラウンドでの稼働を制限したり、逆によく使うアプリはAIが使う順番を予測して素早く起動したりします。

節電に貢献する「明るさの自動調節」

「明るさの自動調節」機能は、環境に合わせてディスプレイの明るさを自動調整することで節電に貢献します。

「自動調整バッテリー」機能は「設定」→「電池」から、「明るさの自動調節」は「設定」→「ディスプレイ」からそれぞれ設定できます。

「自動調整バッテリー」と「明るさの自動調節」の設定画面(AQUOS sense5G SH-53A)
▲ 「自動調整バッテリー」と「明るさの自動調節」の設定画面(AQUOS sense5G SH-53A)

また、Android 10からは、新たに「ダークテーマ」がサポートされました。

これは画面全体を黒く表示することで発光量が抑えられるので、目に優しく、暗い場所や寝る前の操作でもストレスなく使用することができます。

ダークテーマは、「設定」→「ディスプレイ」でオン・オフを切り替えられます。

ダークテーマの設定
▲ ダークテーマの設定

「インテリジェントチャージ」で充電を賢くコントロール

スマホでゲームをしたりアニメなどを見ながら充電する、いわゆる「ながら充電」は、バッテリーの熱が過度に上がるため、バッテリーの劣化が進むといわれています。

これを回避するため、シャープのスマホAQUOSシリーズには、「インテリジェントチャージ」という機能が搭載されています。

充電状況、たとえば温度や電圧などをチェックして、充電を制御するので、バッテリーへのダメージを減らすことができます。

たとえば、2021年2月発売のAQUOS sense5G SH-53Aは、5G接続時でも約1週間の電池持ち、連続で動画再生は13時間、ビデオ電話は6時間が可能になっています。

バッテリーの持ちが気になったら買い替えを検討しよう!

アプリやゲームの起動に時間がかかると感じたら……

アプリやゲームの起動が遅かったり、反応がもたついたりすることはありませんか?

アプリの起動の遅さや操作の重さは、アプリの動作環境に対してスマホのハードウェアスペック(性能)がついていけていないのが原因かもしれません。

マップなどのアプリは、AndroidのOSバージョンアップのたびに機能が強化され、使用するメモリーも増える傾向にあります。

アプリのバージョンが上がるたびに、ハードウェアに求める要件も高くなっていくのです。

また、高機能化したアプリをいくつも使っていたり、高画質な写真や動画を撮りためているとメモリーを圧迫し、パフォーマンスが低下する要因にもなります。

スマホのハードウェアスペックも進化しています

スマホのハードウェアは、基本的に新しく発売されたスマホのほうが過去のスマホに比べてスペックが高くなります。

CPUの処理速度やメモリーの大容量化などの進化により、スマホはパソコン並みの高度な処理を行えるようになっているのです。

また、スマホのメモリーには、システムやアプリの仕事場に相当するRAM(ラム)と、アプリや写真などの保存領域である内蔵共有ストレージのROM(ロム)の2種類があり、それぞれ容量が大きいほど多くの処理が行え、大量のデータを保存できます。

RAMは、2012年あたりのスマホでは512MB〜1GB程度ですが、2021年現在では4〜6GBが標準で、ハイスペックモデルでは12GBを載せた機種もあります。

ROMは4GB、8GB程度だったものが、64GBや128GBの機種が主流になっています。

RAMは大きいほうが快適!

音楽データや写真・動画の保存に便利なmicroSDカード

たくさんの音楽データや動画などをスマホに保存しておきたい場合は、外部ストレージとしてmicroSDカードが利用できるスマホが便利です。

ROMに保存しても問題ありませんが、高画質の動画などが多くなればシステムやアプリを圧迫しかねません。

また、万が一、スマホが壊れてしまったときでも、外部ストレージであればデータを救出できる可能性は高くなります。

たとえば、2021年2月に発売のAQUOS sense5G SH-53Aの場合、最大で1TBのmicroSDカードを利用することができます。

サクサクと快適な動きが欲しくなったら買い替えを検討しよう!

使いたい機能が自分のスマホに対応していなかったら……

スマホの頭脳にあたるOS、AndroidやiOSはほぼ1年に1回、メジャーバージョンアップが行われています。

バージョンアップにしたがって利用できる機能が増えたり、強化されたりしています。

同じアプリでも機能が違ったり、場合によっては使っているOSのバージョンには対応していないこともあります。

また、セキュリティなどの問題でAndroid 8以上でないと利用できないWebサービスなどもでてきます。

アプリ開発者は、現在主流のバージョンや最新のバージョンに合わせてアプリを開発するので、スマホが古いほど、高機能なアプリを利用できない可能性は高くなります。

AndroidのOSバージョンが上がるとセキュリティやプライバシー保護も強化されています

スマホは個人情報のかたまり。ロックNo.や指紋センサーなどを設定して画面にロックをかけるのはいまや常識ですね。

しかし、気を付けてはいても、使用しているアプリが裏でこっそり動いて個人情報を盗んでいたら?

実際、ユーザーが位置情報の取得を許可していないのに、バックグラウンドで個人情報にアクセスしているアプリが多数あったというニュースも話題になりました。

Android 10では、現在地情報のアクセス制限に「アプリの使用中のみ許可」するというオプションが追加。
Android 11ではさらに厳しい「毎回確認」が追加されました。

個別の設定は、「設定」→「位置情報」→「位置情報へのアプリのアクセス」から任意のアプリをタップすることで変更できます。

位置情報の権限の設定
▲ 位置情報の権限の設定

また、データが保存される外部ストレージ(/sdcard)は、Android 10以降、アプリごとに領域が分けられ、ほかのアプリから直接アクセスできないようになりました。

2年間のOSバージョンアップを実施

なお、シャープでは、2017年以降に発売のスマホを対象に、2年間のOSバージョンアップを実施しています。

新しいOSにアップグレードできるので、スマホを安心して長く使えますね。

最新機能やセキュリティが気になったら買い替えを検討しよう!

結論:
おおむね3年くらい経ったら買い替え!

スマホの替えどきについて、Android OSのシステムやハードウェアスペックの進化から見てきました。

ここから、快適なスマホライフを続けるには、おおむね3年くらいが機種変更のタイミングだと推測できます。

また、スマホは個人情報のかたまりなので、セキュリティも心配です。

Android OSは必要に応じてセキュリティアップデートが行われていますが、2021年現在、セキュリティアップデートの対象は、2017年リリースのAndroid 8(Oreo)以降になっています。Android 7以前は対象外です。

iPhoneの場合も同じことがいえます。

iPhoneのシステムであるiOSは年に一度、新機種と同時にリリースされています。

2019年にリリースのiOS 13では、2014年発売のiPhone6やiPhone6 Plus以前は対象外になりました。

OSをアップデートしなくても利用はできますが、セキュリティは心配になります。
実際、iOS 11のセキュリティアップデートは2019年以降、行われていません。

また、長期間使っているとバッテリーの減りが急激に早くなり、バッテリー交換をしている人も多く見かけます。

こうしたことから、iPhoneの場合もストレスなく快適に使用するには、3年くらいが替えどきになるでしょう。

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