「デュアルSIM」のススメ

普段使いとゲーム専用、プライベートと仕事用など、複数台のスマホの使い分けが必要なことってありますよね。

海外出張でSIMを切り替えて使いたいということもあるでしょう。

こうしたときに便利なのが、「デュアルSIM」です。

ここでは、デュアルSIMの使い方をSIMフリー版のAQUOS sense4 SH-M15を例に紹介します。

デュアルSIMってなに?

デュアルSIMとは、1台のスマホに2枚のSIMカードを挿入して、通信の使い分けができる機能です。

電話の着信であれば、どちらの電話番号にかかってきたのかはわかりますし、使いたい通信サービスをそのつど選んで利用できます。

デュアルSIMを使いたい場合は、デュアルSIM対応のスマホが必要になります。

また、デュアルSIMには、形態で2種類、機能で4種類があります。

SIMカードとeSIM

スマホで使用しているSIMには、microSIM、nanoSIMなどの小さいカード状のもののほか、スマホの端末内部にチップとして埋め込まれているeSIMがあります。

SIMカードはスマホのスロットに差し込んで使用しますが、eSIMは端末に組み込まれているため、設定で接続先の情報を指定することで電話やデータ通信が可能になります。

たとえば、シャープのAQUOS sense4 liteは、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMスマホです。

デュアルSIM対応のスマホは、eSIMならばもう1枚SIMカードを挿入して、そうでない場合は、SIMカードを2枚挿入することで2つの通信サービスを利用できます。

SIMカードとeSIM
▲ SIMカードとeSIM

デュアルSIMの機能の違い

デュアルSIMは、機能の違いによって次の4つがあります。

DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)

おもな違いは次の表のようになります。

▼ デュアルSIM機能の違い
機能 内容
DSSS 2枚のSIMのうちどちらか1つの有効になっているほうだけで電話や通信が可能。もう1つのSIMを使いたいときは手動で切り替える。同時に2回線は利用できない。2つもと4Gで利用可
DSDS 2枚のSIMの両方で待ち受けが可能。2つを自動で切り替え。ただし、2つ同時に電話や通信はできない。また、2つのSIMで同時に4Gは使えないので、片方は3Gで使用する
DSDV 基本機能はDSDSと同じ。違いは、2つのSIMで同時に4Gが使用できる
DSDA 基本機能はDSDVと同じ。違いは、2つのSIMで同時に通信が可能。たとえば電話で話ながら、もう1つのSIMで通信を行える

デュアルSIMだからといって、すべての機種が同じ機能を使えるわけではないので、購入時する際は事前にかならず確認しておきましょう。

シャープの場合、AQUOS sense5G SH-M17、AQUOS sense4 SH-M15、AQUOS sense4 lite SH-RM15、AQUOS zero2 SH-M13がDSDV対応になっています。

なお、原稿執筆時点(2021年5月)では、日本で使用できるDSDA対応のスマホ(技適マーク付き)はまだ出ていません。

デュアルSIMにはどんな活用法がある?

デュアルSIMは、どのような活用法が考えられるでしょうか。

ここではいくつかの活用法を紹介しましょう。

仕事とプライベートで使い分け

仕事とプライベートでスマホを2台持ちしている人も少なくありませんね。

仕事用スマホが会社支給の場合はしかたないですが、個人で使い分けている場合は、デュアルSIMにすることで、2つの電話番号を使えて持ち歩くスマホは1台で済ますことができます。

デュアルSIMなら、鳴っているスマホを探すのに慌てたり、どちらかを忘れたりすることもなくなるので、精神的もプラスですね。

通話とデータ通信で使い分け

通話用とデータ通信用でSIMを使い分ける方法です。

MVNOのサービスには音声通話のみ、データ通信のみというプランも用意されているので、格安のプランを組み合わせることで、全体の通信料を抑えることができます。

大手通信キャリアを残したまま格安SIMを使う

デュアルSIMのDSDVの場合、発信や着信を2つのうちどちらのSIMで使うかを選択することができます。

この機能を利用すれば、たとえば大手通信キャリアの家族割や使い慣れたキャリアメールを残しつつ、発信する際には格安SIMを利用して通信料を抑えるという使い方も可能です。

デュアルSIMを使うときに注意したいこと

1台で2回線を使える便利なデュアルSIMですが、使用にあたっては注意しておきたいことがあります。

デュアルSIM対応のスマホの多くはSIMフリースマホ

デュアルSIMを使うには、デュアルSIM対応のスマホが必要です。

現在、AndroidスマホでデュアルSIM対応機種は、GoogleのPixelシリーズのほかは、SIMフリースマホのみになります。

NTTドコモなどの大手通信キャリアのスマホでは使用できませんので、注意しましょう。

スマホがデュアルSIM対応かどうかは、各メーカーのWebサイトのスペックで確認できます。

microSDカードが使えなくなることも

microSDカードが使えるデュアルSIM対応スマホには、2枚めのSIMカードの挿入場所がmicroSDカードと共用になっていて、2枚めを挿入するとmicroSDカードが使えなくなるものがあります。

デュアルSIMでかつmicroSDカードも使える端末もありますので、スマホを選ぶ際には確認しておきましょう。

DSDSの3Gは通信キャリアに注意

SIMフリースマホは、基本、通信事業者の通信規格に関係なく利用できますが、DSDSの場合、1つは3G接続になるので、契約する通信キャリアには注意が必要です。

たとえば、au系の3Gに対応しているSIMフリースマホはかなり少なく、限定されます。

あらかじめ、使用したい通信事業者のサービスに対応しているかの確認をしておきましょう。

au系でデュアルSIMを利用したい場合はDSDSではなく、2つとも4Gが利用できるDSDVのスマホをおすすめします。

デュアルSIMを使ってみよう

それでは、実際にSIMフリースマホのAQUOS sense4 SH-M15を使ってデュアルSIMを試してみましょう。

AQUOS sense4 SH-M15は、mineoのSIMで使用しています。
これにNTTドコモのSIMを追加で挿入します

① 2枚めのSIMをスマホに挿入する

まず、スマホの電源を切ります。
スマホのスロットを開けてトレイを引き出し、2枚めのSIMを装着します。

AQUOS sense4 SH-M15の場合は、microSDカードのスペースを利用します。
▼SIM2のマークに合わせておきましょう。

なお、AQUOS sense4 SH-M15はデュアルSIMで使用するとmicroSDカードは使えなくなります。

スロットのトレイにSIMを装着
▲ スロットのトレイにSIMを装着

② APNの設定

スマホの電源を入れます。

「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」をタップします。

「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」をタップ

現在使用しているSIMの情報(ここではmineo)が表示されるので、画面下で追加したほうのSIMである「NTT DOCOMO」をタップしてさらに「アクセスポイント名」をタップします。

画面例ではmineoもNTTドコモ系なので「NTT DOCOMO」と表示されていてわかりにくいですが、追加したSIM2のほうが右側にきます。

接続先を確認するには、「アクセスポイント名」をタップしてアクセスポイントが設定されていないほうがSIM2になります。

SIMの名前を変更する方法は、コラムを参照してください。

アクセスポイント一覧が表示されたら、接続先をタップして選択します。

今回はNTTドコモ回線ですので、契約している「ドコモspモード」をタップして選択します。

選択したら、画面左上の矢印アイコンで画面を戻ります。

スロットのトレイにSIMを装着
▲ SIMのAPNを選択する

SIMカードの名称を変更するには

今回の例のように、初期状態でSIMの表示が同じだとわかりにくいですね。
こうした場合は、SIMカードの名称を変更できます。

上記の「ネットワークとインターネット」画面で「SIMカード」をタップします。

SIMカードの一覧画面で名前を変更したいSIMをタップします。

表示される画面でSIMカード名を変更し、「OK」をタップします。
ここでは「mineo」としました。

SIMカードの名称の変更
▲ SIMカードの名称の変更

③ SIMの優先順位の設定

これで2枚のSIMカードで通信が可能になりました。

ただし、このままではSIM1の優先順位が高いため、SIM2を使うときに面倒です。

電話をしたりSMSでメッセージを送るときにそのつど選択ができるように変更しましょう。

「ネットワークとインターネット」画面で「SIMカード」をタップします。

下部の「優先するSIM」欄に「音声通話」や「SMSメッセージ」、「データ通信の自動切替」で変更したい箇所をタップします。

たとえば、「音声通話」をタップすると、SIMの選択画面が表示されるので、「その都度確認」をタップします。

これで、電話をかけるときにどちらの電話番号を使うかを選択できます。

SIMカードの優先順位の設定
▲ SIMカードの優先順位の設定

設定が完了すると、スマホのステータスバーにアンテナが2つ表示されているのが確認できます。

それでは、実際に発信元を選択して電話をかけてみましょう。

連絡先から通話をタップすると、どちらのSIMで発信するかを選択する画面が表示されます。
任意のSIMをタップすると発信されます。

通話で使用するSIMの選択
▲ 通話で使用するSIMの選択

通話履歴を確認してみましょう。

デュアルSIMの場合、履歴には使用したSIMの名称が表示されるので、どちらのSIMでかけたのかが確認できます。

なお、履歴から発信する場合も同様にSIMの選択画面が表示されます。

通話履歴の表示
▲ 通話履歴の表示

まとめ:
SIMを使い分けたりお得に使いたければ、SIMフリースマホはオススメ!

最近では、実店舗の数や提供するサービスの種類を増やすなど、スマホを使い慣れていない人でも利用しやすい環境が整いつつあります。

とくに、なるべく通信料やスマホの購入費を抑えたい、データ通信だけで使いたいという人や、デュアルSIMで回線を使い分けたいという人には、安価で快適な通信環境が手に入るMVNOはおススメです。

ただし、MVNOといっても事業者によってサービスの内容はさまざまです。

ここに挙げたメリットやデメリットも一部に過ぎないので、サービスの内容はご自身でしっかりと確認・比較するようにしましょう。

なお、シャープではさまざまなタイプのSIMフリースマホをご用意しています。
詳しくは「SIMフリーモデル スペシャルサイト」をご覧ください。

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