SIMフリースマホってなに?

SIMフリースマホとは、NTTドコモやソフトバンク、KDDI(au)などの大手通信事業者よりも安い通信料で利用できるスマホを指します。

MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる通信事業者がサービスを提供しており、SIMフリースマホのほか、格安スマホなどとも呼ばれています。

ここでは、MVNOとはなにか、なぜ安くサービスを提供できるかなどについて紹介します。

スマホやケータイの通信事業者は2種類ある

まず、スマホやケータイの通信キャリア(通信事業者)について、おさらいしておきましょう。

スマホやケータイで電話をかけたり、インターネットに接続して情報を入手したりするには、通信キャリアとの契約が必要になります。

通信キャリアには次の2種類があります。

  自社で通信に必要な通信設備を持っている通信キャリア
例:NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI(au)など
  他社(①)から通信設備を借りてサービスを提供する通信キャリア
例:IIJmio、gooSimseller、DMM mobile、mineo、楽天モバイル※1など

ケータイやスマホなどの移動体通信では、①をMNO(移動体通信事業者)※2、②をMVNO(仮想移動体通信事業者)※3と呼びます。

MVNOは、自前の回線を持っていないから「仮想」なのですね。
例にも記しましたが、NTTドコモやソフトバンク、KDDI(au)は、MNOになります。

※1 2019年10月1日よりMNO(自社回線)に移行予定

※2 MNO:Mobile Network Operatorの略。

※3 MVNO:Mobile Virtual Network Operatorの略。

MNO(移動体通信事業者)とMVNO(仮想移動体通信事業者)

MVNOと「格安SIM」「SIMフリースマホ」「格安スマホ」のカンケイは?

MVNOの一番大きな特長は、「通信料金の安さ」にあります。
その代名詞として使われている言葉が「格安SIM」です。

スマホやケータイは、SIM(シム)というICカードを使って電話をかけたりインターネットに接続したりするので、「安価なモバイル通信ができるSIMカードを提供している」、略して「格安SIM」というわけですね。

MVNOと「格安SIM」「SIMフリースマホ」「格安スマホ」のカンケイ

また、大手通信事業者が発売するスマホは、最新のCPUや新しい機能を搭載した最先端のものが多く、パソコン並みに高機能なことから価格も10万円近くなります。

しかし、最先端のスマホよりも基本性能が充実した使い勝手のよいスマホがほしいという声も多いことから、MVNOでは格安の通信サービスといっしょに、日常使いに十分なスペックを備えた価格の安いスマホ、「格安スマホ」を用意しました。

こうしたことから、MVNOのサービスも合わせて「格安スマホ」と呼ばれるようになりました。

MVNOの通信料金が安いのはなぜ?

それではなぜ、MVNOは安い通信料金でサービスを提供できるのでしょうか。
その理由は、次の3つが挙げられます。

自社で通信設備を持たないので、メンテナンスなどのコストがかからない
実店舗を持たない、持っても少ないなどから維持費などのコストがかからない
通信速度やデータ通信量を制限することでコストを下げられる

このように、MVNOは大手通信キャリアと比べて、幅広いニーズに応えつつ安価でサービスを提供することが可能になっています。

安価ですが、大手通信キャリアの通信設備を利用しているので安心です。

契約方法は3つ

MVNOは、概ね以下の3つの契約方法があります。

契約方法 内容
❶ オンラインによる契約 オンラインによる契約です。
インターネットに接続できるパソコンやスマホが必要です。
❷ 量販店での購入 量販店でSIMカードを購入し、インターネットや電話などで契約申し込みを行います。
❸ MVNOの実店舗での契約 実店舗展開しているMVNOは、大手通信キャリアと同様、対面で申し込みが可能です。

契約したいMVNOがどのような方法で申し込みを受け付けているのか、あらかじめ確認しておきましょう。

SIMカードだけでなく、SIMフリー端末も買える

MVNOが登場した当時は、SIMカードによるデータ通信だけの提供でしたが、現在では通話にも対応しています。

また、SIMフリーのスマホやタブレットなどをセットで購入できるサービスも増えています。

通信の自由化

自前の回線を持たない事業者が通信事業に参入し、安価でサービスを提供できるようになった理由に、「通信の自由化」があります。

1985年に通信事業が民営化され、通信設備を持つ大手通信キャリアは、その設備を解放することが義務付けられました。
それまでは国内通話は日本電電公社(NTTの前身)、海外通話はKDD(KDDIの前身)と2社の独占でしたが、通信の自由化によって、たとえば小売事業など通信事業とは関係がない企業も新たにMVNOとして参入が可能になりました。

携帯電話の普及により、MVNO事業に参入する企業は増え、2018年6月時点で、MVNO事業者は第一次MVNOから回線を借りる第二次MVNOも合わせると906社、契約数は1918万件あります(総務省調べ)※。

※ MNOが提供するMVNOサービスは除く。

MVNO契約数の推移
【資料】総務省の「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成30年度第1四半期(6月末))」より

格安SIMを使うにはSIMロックと通信規格に注意

日本では、大手通信キャリア(MNO)経由で購入したケータイやスマホは、他社のSIMカードが使えないようにロックがかかっています。これがSIMロックです。

SIMロック解除の義務化

SIMロックがかかったままでは、スマホの通信契約を解除しても別のMVNOで使うことはできません(※1)。

しかし、世界市場では、ケータイやスマホは、好きな会社のSIMカードを使えることができるSIMフリーが一般的なので、日本でもSIMフリー化が課題になっていました。

そして、総務省は「SIMロック解除に関するガイドライン」を策定、2015年5月よりSIMロック解除の義務化が開始されました。

これにより、大手通信キャリア(MNO)経由で購入したケータイやスマホは、ユーザーの求めに応じてロックを解除でき、MVNOのSIMカードでも使えるようになりました。

※1:スマホによっては、通信キャリアと同じ系列のMVNOの場合、SIMロック解除しなくても利用できる場合もある。

スマホの通信規格に注意!

大手通信キャリア経由で購入したスマホやケータイは、通信キャリアによって使用できる通信規格が異なります。

手元にあるスマホをMVNOで使用したい場合(SIMカードだけ契約したい場合)、SIMロックを解除するだけでなく、スマホの通信規格に対応したMVNOを選択する必要があります。

たとえば、NTTドコモで購入したスマホは、SIMロックを解除しても、KDDI(au)系SIMカードは使用できません。

つまり、スマホとSIMカードは同じ通信規格でないと通話や通信ができないのです(できる場合もありますが、制限がかかります)。

MVNO各社は、自社が対応するスマホの一覧をWebサイトなどに掲載しているので、あらかじめ確認しておきましょう。

NTTドコモで購入したスマホであれば、NTTドコモ対応MVNOから条件にあったところを選択すればいいでしょう。

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