電話帳(アドレス帳)の連絡先を移そう

ここでは、iPhoneに登録している電話帳(アドレス帳)を新しいAndroidスマホに移す方法を説明します。

電話帳を引き継ぐ3つの方法

iPhone内に保存された連絡先データを移すには、おもに次の3つの方法があります。

▼ 連絡先データの引き継ぎ方法
引き継ぎ方法 内容
❶ 通信事業者の独自サービスを使う 機種変更で通信事業者などを変えないのであれば、バックアップも兼ねることができるので便利(「Androidスマホに機種変更する前に」のコラム参照
❷ iCloudからダウンロードして移す iCloudに保存された連絡先データをダウンロードして新しいAndroidスマホに読み込む。パソコンが必要
❸ バックアップアプリを使う バックアップアプリを使った方法。
パソコンがなくても、通信事業者や端末メーカーに関係なく使える

ここでは、3番めの最も汎用的で簡単なバックアップアプリを使った方法を紹介します。

パソコンがなくても、通信事業者や端末メーカーに関係なく使えるので、知っておくと便利です。

通信事業者のサービスについては、「Androidスマホに機種変更する前に」を、iCloudからダウンロードするにはコラムを参照してください。

ここで使用するのは、株式会社情報スペースが提供する無料のバックアップアプリ「JSバックアップ」です。

パソコンやスマホなどのデータをバックアップしたり、別の機器に移したりできる定番アプリです。

JSバックアップ

http://jsbackup.net/

また、バックアップ先は、iPhoneの場合、GoogleドライブとDropboxのほか、JSバックアップのサーバーを選択できます。

「かんたんデータ移行」機能は、移行元のデータをJS バックアップのサーバーに一時保管して新しいAndroidスマホにデータを移せるサービスです。
無料で連絡先とカレンダーをバックアップできます(それ以外は有料)。

バックアップの保存の有効期限は1週間ですが、機種変更のために連絡先とカレンダーのみ引き継ぐのであれば手軽に利用できます。

連絡先だけ移したい、念のためにバックアップを保存しておきたいという場合は、GoogleドライブやDropboxを利用しましょう。

ここでは、「かんたんデータ移行」を例に説明します。

手順は、次の図のようになります。

「JSバックアップ」を使用した「かんたんデータ移行」

iPhoneの連絡先を「JSバックアップ」でバックアップ

最初に、iPhoneに「JSバックアップ」をインストールします。
インストールが済んだら連絡先データをバックアップします。

① 「App Store」から「JSバックアップ」をインストールする

ホーム画面から「App Store」をタップして起動し、「JSバックアップ」を検索します。
「入手」をタップしてインストールします。

「App Store」から「JSバックアップ」をインストールする

② 「JSバックアップ」で「かんたんデータ移行」を選択する

インストールが済んだら「開く」をタップするか、ホーム画面の「JS Backup」をタップして起動します。

利用規約の画面が表示されたらチェックを入れて「同意する」をタップしてください。

アクセス許可を求める画面には「OK」をタップします。

起動したら「かんたんデータ移行」をタップします。
次の画面で「移行スマホからデータを取り出す」をタップします。

自分のGoogleドライブやDropboxに保存したい場合は「バックアップ&復元」をタップして画面の指示に従って操作してください。

「JSバックアップ」で「かんたんデータ移行」を選択する

③ iPhoneのデータをサーバーにアップする

プランの選択画面が表示されるので、ここでは「無料プラン(標準データ)」をタップします。

次の画面で復元時に必要なパスワードの設定画面が表示されるので、任意のパスワードを入力したら「データ取り出しスタート」をタップします。

iPhoneのデータをサーバーにアップする
ワンポイント

「カレンダー」をGoogleカレンダーに同期している場合

JSバックアップの標準データは、「連絡先」と「カレンダー」です。

カレンダーをすでにGoogleカレンダーと同期している場合は、このまま操作してデータを移すとカレンダーが二重に登録されてしまいます。

「かんたんデータ移行」ではカレンダーのデータを外すことはできないので、重複したカレンダーはあとから削除します。

なお、「バックアップ&復元」では、任意のデータのバックアップを外すことができます。

④ 取り出し用QRコードをメールで送る

データの取り出しが始まります。

完了するとデータの取り出し用のQRコードが表示されるので、すぐにAndroidにデータを移さない場合は、「QRコードをEメールで送る」をタップします。

メールアドレスを間違って他人に送らないようにという注意が表示されたら「承認する」をタップしてメールアドレスを指定、送信します。

すぐにデータを移す場合は、QRコードの画面をそのまま表示しておき、新しいAndroidスマホで操作を続けましょう。

取り出し用QRコードをメールで送る

Androidスマホにデータを移す

iPhone側のデータのアップが完了したので、次はAndroidスマホに「JSバックアップ」をインストールして連絡先を移します。

バックアップ時と同様、Androidスマホに「JSバックアップ」をインストールします。

⑤ 「Google Playストア」から「JSバックアップ」をインストールする

Androidスマホのホーム画面で「Playストア」をタップして起動し、「JSバックアップ」を検索、「インストール」をタップしてインストールします。

 「Google Playストア」から「JSバックアップ」をインストールする

⑥ 「JSバックアップ」を起動する

インストールが完了したら、「開く」をタップするか、ホーム画面から「JSバックアップ」をタップして起動します。

トップ画面で「かんたんデータ移行」をタップし、次の画面で「移行先スマホにデータを取り込む」をタップします。

「JSバックアップ」を起動する

⑦ QRコードを読み込んでデータを移す

次の画面で「QRコード読み取り」をタップし、iPhoneに表示されているQRコードまたは、メールで送ったQRコードを読み取ります。

先に設定したパスワードを入力して「このパスワードで実行」をタップします。

QRコードを読み取り、パスワードを入力

確認画面が表示されるので、「データ取り込みスタート」をタップします。

データの取り込みが完了すると確認画面が表示されるので、「復元結果の詳細」をタップして内容を確認しましょう。

「データ取り込みスタート」をタップし、完了したら「復元結果の詳細」で内容確認

⑧ 復元した連絡先を確認する

連絡先がきちんと復元されているか、「連絡先」を起動してみましょう。

連絡先が復元されているのが確認できます。

復元した連絡先を確認する

カレンダーの重複に注意

JSバックアップの「かんたんデータ移行」で移したカレンダーの予定は、Googleカレンダーの「予定」に追加されます。

すでにGoogleカレンダーを別途、利用していて同じ予定が登録されている場合はカレンダーが重複するので注意が必要です。

iCloudから連絡先をダウンロードして移すには

iPhoneの連絡先は、iCloudと同期したあと、パソコンのブラウザーからiCloudにアクセスしてダウンロードします。

連絡先を表示し、左下の設定アイコンをクリック、表示されるメニューでまず「すべて選択」をクリックします。
次に「vCardを書き出す」をクリックすればダウンロードできます。

ダウンロードした連絡先データをAndroidスマホにコピーし、電話帳アプリの設定から「インポート」などを選択すれば読み込まれます。

なお、読み込んだ連絡先が文字化けした場合は、文字コードをShift-JISまたはUTF-8に変更してから読み直してください。

iCloudから連絡先をダウンロードして移すには
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