スマートフォン(スマホ)は現代人にとって欠かせないツールです。
常に持ち運ぶため、紛失することも少なくありません。万が一紛失しても、適切な対処を行えば見つけることが可能です。
ここでは屋外での紛失や置いたはずの場所にないなど、Androidスマホを見つける方法と事前に備えておくべき対策をご紹介します。
「 ポケットや鞄を探しても、スマホがどこにも見つからない……」このような経験は、多くの方が一度はあるのではないでしょうか。
スマホを紛失してしまうと慌ててしまいますが、以下の方法で簡単に見つかることがあります。
家で機種変更前の端末やタブレットなどの複数機種を使用している場合、スマホをどこに置いたか忘れてしまうこともあるでしょう。
脱衣所・トイレ・枕元・充電台といった置き忘れやすい場所を、まずはチェックしましょう。
小さいお子様がいる方の場合は、棚の上や引き出しの中など、勝手に触られないような場所に置いているケースもあります。
また、荷物や買ったものの中に紛れていたり、鞄を変えた際に別の鞄に入れっぱなしになっていたりと、スマホの置き場所が分からなくなるケースは数多くあります。
探しても見つからなければ、呼び出し音を鳴らして場所の特定を試みましょう。
たとえ紛失したスマホをマナーモードに設定していても、事前に「端末を探す」をインストールして位置情報をONにしていれば音を鳴らせます。
別のAndroid端末の「端末を探す」アプリから音を鳴らす方法は以下の通りです。
❶ AndroidスマホにGoogle Playから「端末を探す」アプリをインストールします。
※Google Play「端末を探す」
❷ アプリを起動し、ログインします。
紛失したスマホで使用していたGoogleアカウントのIDとパスワードを入力し、アプリにログインします。同一のGoogleアカウントを使用している場合は、「(ユーザー名)として続行」をタップ。別々のアカウントだったり他人のデバイスを利用していたりする場合は、「ゲストとしてログイン」をタップしましょう。
❸ 探索が始まり、地図に現在位置と紛失したスマホの場所が表示されます。
❹ 探索画面から、「音を鳴らす」をタップします。マナーモードにしていても、「着信音を停止」をタップするか5分経過するまで音が鳴り続けます。
PCから音を鳴らしたい場合は、「スマートフォンを探す」とGoogle検索すると、トップ画面に現在位置の地図と機種情報、「着信音を鳴らす」の操作ボタンが表示され、同様の操作が可能です。
「端末を探す」サービスを利用すると地図が表示されて紛失した場所が表示されます。これは、スマホの位置情報をONにすることでGPS機能が働いているためです。
自宅にあるか外にあるかといった大まかな場所は、これで確認できます。この機能で自宅や自動車の中にあることがわかれば、まずは安心できます。
また、外出先などの離れた場所の場合でも大きく発見に近付けます。
しかし、「端末を探す」サービスで紛失したスマホを発見するためには、スマホに電源が入った状態でなければなりません。
すぐに見つけられるからと後回しにし、バッテリーがなくなってしまってはせっかくのサービスを活用することができなくなっています。
ひとまず自分で探して、なかったら「端末を探す」サービスで鳴らすのではなく、バッテリー残量があるうちに早めに利用することをおすすめします。
「端末を探す」サービスには、ロック画面にメッセージと連絡先の電話番号を表示させる機能があります。
この機能を使用するには、アプリにログインしてメニューから「端末を保護」をタップします。
次に連絡をお願いする旨のメッセージや連絡先の電話番号を入力します。この時、紛失してしまった方のスマホの電話番号を入力しないよう注意が必要です。
発見した人がそのメッセージを読んでくれれば、スマホを届けてもらえる可能性があります。
紛失時の被害を最小限に抑えるためには、普段からの備えが重要です。事前に押さえておきたいチェック項目をご紹介します。
「端末を探す」サービスを活用することで発見の可能性は大幅に上がります。ただしこの機能を利用するためには、「端末を探す」サービスを普段からオンにしておく必要があります。
初期設定ですでにオンに設定されていますが、切ったかもしれない方や念のために確認しておきたい方のために手順を解説します。
❶ 「設定」をタップします。
❷ 「セキュリティ」をタップします。
❸ 「デバイスを探す」にチェックが入っていれば有効になっています。
「端末を探す」機能では、GPSからスマホを追跡して場所を特定することができます。ただしこの機能を利用するためには、紛失したスマホのGPS機能がオンになっている必要があります。
GPS機能はオンにしていると充電の消耗が早まるため、節電のために普段からオフにしている人も少なくありません。また、プライバシーなどの理由でオフにしているケースもあります。
しかしオフにすることで紛失時に位置が特定できず、結果的にプライバシーが侵害される可能性もあります。
こうした理由から、GPSは普段からオンにしておいたほうが良いでしょう。
スマホは個人情報の塊です。セキュリティ対策をしておくことで、他人に拾われた時のリスクを軽減できます。
まず、画面ロックをしていない方は必ず設定しておきましょう。
「設定」から、「ロックとセキュリティ」→「画面ロック」の順序で行えます。「スワイプ」「パターン」「ロックNo(PIN)」「パスワード」の4種類からロックの方法を選択しておきましょう。
4桁のパスワードなどでは、簡単に破られる可能性があります。桁数の多いパスワードを設定し、ロックを強化しましょう。
また、推察のされやすい単純なPINも控えましょう。指紋読み取り機能のあるスマホの場合、指紋によるロック解除の方法も効果的です。
ロックごとの安全性と利便性については、「便利な顔認証・指紋認証を使ってみよう!-セキュリティを高め、スマートに画面ロック解除-」も参照してください。
自動ロックまでの時間を短くすることでも、紛失時のリスクを減らせます。「設定」→「ディスプレイ」→「スリープ(画面消灯)」から時間を調節できます。
また、アカウントに2段階認証を設定することでスマホのセキュリティ機能を高めることができます。
これは、通常のパスワードに加え、テキストメッセージ、音声通話、モバイルアプリなどから送信されるコードを用いてログインする方法です。
「設定」→「アカウント」→「Googleアカウント」と進んで行き、Googleアカウントメニューの「セキュリティ」から「2段階認証プロセス」をタップして設定しましょう。
自動保存機能は、パスワード入力を簡略化できるため便利な機能です。しかしスマホを紛失した時のリスクが増すため、安全性を高めるためになるべく使わないようにしましょう。
「設定」→「システム」→「言語と入力」→「自動入力サービス」から「なし」を選択することで機能をOFFにできます。
「端末を探す」を有効にしていなかった場合、また紛失したスマホの充電が切れてしまった場合は速やかに情報の保全と不正利用の防止を行う必要があります。
まずは、各キャリアの公式サイトで対応方法をチェックしましょう。
・ドコモ
・au
また共通する対策として、下記の方法が挙げられます。
まずはSIMや「おサイフケータイ」などの決済サービスの利用を停止し、金銭的損失を防ぎましょう。キャリアや各サービス提供会社への連絡、または公式サイトなどから停止を申し込めます。
スマホでSNSを利用している方は、パスワードを変更しておきましょう。不正ログインによるなりすましを予防できます。
PCなどの別デバイスから、スマホのGoogleアカウントをログアウトしましょう。ログアウト方法は以下の通りです。
❶ 「Googleアカウント」にログインします。
❷ 「セキュリティ」から「デバイスを管理」を選択します。
❸ 紛失したスマホを選択し、右上の縦に3つ並んだ点から「ログアウト」を選択します。
また最後の手段として、「端末を探す」サービスを利用することでスマホのデータをすべて消去する方法もあります。
Android端末の「端末を探す」アプリから消去する手順をご紹介します。
❶ 「端末を探す」にログインします。
❷ 紛失したスマホを選択します。
❸ 「端末データを消去」を選択します。
事前にバックアップを取っていれば、仮に後でスマホが見つかった場合も復元できます。
交番に届けられる可能性もあるため、念のため遺失届を出しておきましょう。もし紛失した施設がわかっている場合は、問い合わせてみましょう。誰かが届けてくれている可能性があります。
備えさえあればAndroidスマホは簡単に見つかります!
紛失したスマホが見つかる確率を上げるためには、日ごろからの準備が重要です。「自分はスマホをなくさないだろう」と油断することなく、アプリのインストールや各種設定などの対策をしておきましょう。
もし充電が切れたとしても直前の最終位置が確認できるように、位置情報は日ごろからオンにしておくことをおすすめします。
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※この記事はAQUOS R5Gで2021年2月に検証した内容です。