SIMフリー(シムフリー)とは、特定の通信事業者しか使えない「SIMロック」がかかっていない状態を指します。
このSIMにロックがかかっていないスマホが「SIMフリースマホ」です。
SIMフリースマホを使えば、NTTドコモやソフトバンク、KDDIなどの大手通信事業者(MNO)だけでなく、「格安SIM」と呼ばれる通信料の安い事業者のサービスを利用できます。
そして、SIMフリー用のサービスを提供しているのがMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる通信事業者です。
ここでは、MVNOとはなにか、なぜ安くサービスを提供できるかなどについて紹介します。
まず、スマホの通信事業者について、おさらいしておきましょう。
スマホで電話をかけたり、インターネットに接続して情報を入手したりするには、通信事業者との契約が必要になります。
通信事業者には、次の2種類があります。
| ① | 自社で通信に必要な通信設備を持っている通信事業者 例:NTTドコモ、ソフトバンク(ワイモバイル)、KDDI(au、UQモバイル)、楽天モバイル |
| ② | 他社(①)から通信設備を借りてサービスを提供する通信事業者 例:IIJmio、OCNモバイルONE、イオンモバイル、mineoなど |
スマホなどの移動体通信では、①をMNO(移動体通信事業者)※1、②をMVNO(仮想移動体通信事業者)※2と呼びます。
※1 MNO:Mobile Network Operatorの略。
※2 MVNO:Mobile Virtual Network Operatorの略。

MVNOの一番大きな特長は、「通信料金の安さ」にあります。
その代名詞として使われている言葉が「格安SIM」です。

大手通信事業者(MNO)経由で購入したスマホは、通信事業者によって使用できる周波数帯が異なります。
また、スマホを購入した時期によっては、他社のSIMカードが使えないようにロックがかかっていることがあります。これが「SIMロック」です。
手元にあるスマホで格安SIMサービスを使用したい場合(SIMカードだけ契約したい場合)、スマホで利用できる周波数帯(バンド)に対応したMVNOを選択する必要があります。
たとえば、NTTドコモで購入したスマホは、SIMロックを解除しても、KDDI(au)系SIMカードは使用できません。
NTTドコモとKDDI(au)では、通信で使用している周波数帯が異なるからです。
つまり、スマホ本体の周波数帯に対応しているMVNOを選ばないと、SIMフリーであっても通話や通信ができないのです(できる場合もありますが、制限がかかります)。
NTTドコモで購入したスマホであれば、NTTドコモ対応MVNOから条件にあったところを選択すればいいでしょう。
MVNO各社は、自社が対応するスマホの一覧をWebサイトなどに掲載しているので、あらかじめ確認しておきましょう。
なお、大手通信事業者4社が対応している周波数帯や、大手通信事業者経由で購入したスマホ(キャリアプラン)の周波数帯の調べ方については、各通信事業者のサイトなどを参照してください。
先にも少し触れたように、2021年10月以前は、各通信事業者がスマホにSIMロックをかけていたので、他社のSIMカードでは通信ができないようになっていました。
SIMロックがかかったままでは、スマホの通信契約を解除しても別のMVNOで使うことはできません(スマホによっては、通信事業者と同じ系列のMVNOの場合、SIMロック解除しなくても利用できる場合もある)。
しかし、世界市場では、スマホは、好きな会社のSIMカードを使うことができる「SIMフリー」が一般的なので、日本でもSIMフリー化が課題になっていました。
総務省は「SIMロック解除に関するガイドライン」を策定、2015年5月よりSIMロック解除の義務化が開始されました。
このガイドラインにより、大手通信事業者(MNO)経由で購入したスマホは、ユーザーの求めに応じてロックを解除でき、MVNOのSIMカードでも使えるようになりました。
SIMロック解除義務化以前にMNOで購入したスマホをMVNOで使用したい場合は、契約しているMNOに依頼することで、SIMロックを解除することができます。
なお、さらに他社への乗り換えをしやすくするため、2021年10月以降に発売されるスマホでは、原則SIMロックは禁止されています。
したがって、2021年10月以降に発売のスマホの場合は、同じ周波数帯に対応しているMVNOであればそのまま使用できます。
SIMロックの確認方法や解除の方法については、「SIMロックを確認・解除をするには」を参照してください。