メールとSMSの違いはご存知でしょうか。意外と知らないSMSの基本的な使い方をはじめ、知っておくと便利なSMS認証や受信拒否設定といった活用方法についても手順とともに解説します。
シーンに合わせた使い方でSMSを使いこなしましょう。
「SMS」とはショートメッセージサービス(Short Message Service)の略で、携帯電話の電話番号を使ってメッセージがやりとりできるサービスです。
スマートフォンやガラケーと呼ばれるフィーチャーフォンで利用でき、大手キャリアはもちろん、格安SIM事業者もオプションで対応しています。auでは「Cメール」とも呼ばれています。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)の略称である「SNS」と名前が似ていますが、これらはまったく異なるものです。
SNSは主にFacebook、Twitter、Instagramなどのコミュニティーツールを指します。
スマートフォンで文章を送受信する代表的なツールはEメールです。
「○○@docomo.ne.jp」や「○○@softbank.ne.jp」などのキャリアメール、「○○@gmail.com」や「○○@yahoo.co.jp」などのフリーメールもEメールに分類されます。
Eメールはメールアドレス、SMSは電話番号を宛先として使用します。メールアドレスがわからない相手でも、電話番号だけわかればメッセージを送れるという点がSMSの長所です。
SMSとEメールそれぞれの、送受信できる文字数と料金は以下の通りです。
SMS | メール | |
---|---|---|
送受信料 | 送信時に料金がかかる(全角70文字まで一通3円。それ以上は文字数に応じて料金が上がる。) | 送受信料は無料 通信料のみかかる |
文字数 | 全角670文字(一部機種では全角70文字) | 容量により制限 SMSより多くの文字を送れる |
SMSの受信方法、SMS認証で簡単に本人確認やログインする方法について解説します。
ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアで契約したスマートフォンにはSMSが標準装備されているので特に準備は必要ありません。
格安SIMの場合はSMS機能がついたSIMカードを契約する必要があります。
格安SIMには、「音声通話機能付きSIMカード」と「データ通信専用SIMカード」があり、音声機能付きSIMではおおむねSMSが標準で利用できますが、データ通信専用にもSMS付きプランやオプションが用意されていることがあります。
最近では、Twitter、Instagram、LINEなどのSNSやアプリ会員、ゲーム登録、本人確認の2段階認証などでSMSによる認証が求められるようになってきました。
SMS認証でしか本人確認を行えないサービスもあるので、SMS機能付きのSIMカードを選んだ方がさまざまなサービスを制限なく受けらます。
また、SMSは受信料がかかりません。送信料は全角70文字までで1通3円、それ以上は文字数に応じて段階的に料金が上がる仕組みです。
本人確認やログインなどにSMS認証を利用すれば、アプリやサービスごとにパスワードを覚えておく必要がなく、簡単に認証を済ませられます。
SMSが届いたスマートフォン使用者だけがログインできるので、個人情報の流出やパスワードを不正利用されるリスクを減らせます。
Yahoo!JAPANでのSMS認証を用いたログイン方法を例に、具体的な手順を解説します。
まず事前設定として、Yahoo! JAPAN IDに携帯電話の番号を登録した上で、「ログインとセキュリティ」から「確認コードでログイン(SMS)」を有効にします。
実際にログインする際は、ログイン画面の入力欄に電話番号を入力し、「次へ」のボタンを押します。すると確認コードを入力する画面に遷移するので、SMSに届いた数字を入力して「ログイン」のボタンを押してログインします。
受信したSMSはアプリに保存されているので、SMSの通知が来たときに見逃してしまっても、アプリ内の受信履歴からいつでも確認できます。
Androidに標準搭載されている「メッセージ」アプリ、またはGoogle Playから入手した別のアプリからも確認できます。
ドコモ、au、ソフトバンクでは「+メッセージ(プラスメッセージ)」というSMSに似たメッセージアプリが利用できます。
SMSと同じく電話番号だけでメッセージの送受信ができ、送信相手がアプリを利用していない場合はSMSのやり取り可能のため、プラスメッセージに一本化する方が便利です。
楽天モバイルやMVNOはプラスメッセージに非対応なので、利用したい人は注意してください。
❶ 「メッセージ」アプリを使って、電話番号を直接入力して送信する方法は以下の通りです。
❷ 「メッセージ」アプリを起動
❸ 画面右下の「チャットを開始」アイコンを選択
❹ 「宛先」に電話番号を入力してチェックを選択
❺ 「テキスト メッセージ」欄にメッセージを入力したらチェックを選択して送信
今後も送信する機会がありそうな相手はあらかじめ連絡先に登録しておくと便利です。連絡先に登録済みの相手へ送信する手順を解説します。
❶ 「メッセージ」アプリを起動
❷ 画面右下の「チャットを開始」アイコンを選択
❸ 表示されている連絡先の一覧から送信相手の番号を選択
❹ 「テキスト メッセージ」欄にメッセージを入力したらチェックを選択して送信
EメールやLINEなどと違ってSMSには画像送信機能はありません。「Googleフォト」や「Dropbox」などのクラウドサービスに画像をアップロードし、URLをメッセージに貼り付けて送る方法があります。
送信された相手はメッセージ内のURLをクリックすれば画像を確認できます。また、プラスメッセージの利用者同士なら、特別な設定をせず、メールアプリと同様に画像が送れます。
SMSの各種アプリはそのままでも使えますが、各種設定を変えることでより便利に活用できます。設定の変更はスマートフォンの「設定」から行います。
「アプリと通知」では、ロック画面やステータスバーでの通知方法が設定できます。
SMSの受信時に知らせる方法や通知音などを変更するには、「音」から行います。
アプリからは、SMSが相手に届いたことが通知される「送達確認(受取確認通知)」や、複数人とメッセージをやり取りする「メールグループ」などの設定も可能です。
迷惑メッセージや受信したくないSMSがある場合、相手を指定して受信拒否(ブロック)できます。また、連絡先(電話帳)アプリに登録してある相手からのみ受信するようにもできます。
標準の「メッセージ」アプリで番号を指定して受信拒否する場合の手順は以下の通りです。
「メッセージ」アプリを起動
画面右上の「メニュー(縦3つの点)」を押し「スパム / ブロック中」を選択
画面右上の「メニュー(縦3つの点)」を押し「ブロック中の連絡先」を選択
「番号を追加」を押す
受信拒否したい電話番号を入力し「ブロック」を押す
また、プラスメッセージでも指定した相手からのメッセージを受信拒否できます。
❶ プラスメッセージアプリを起動
❷ 画面右下の「マイページ」アイコンを選択
❸ 「設定」を選択
❹ 「プライバシー」を選択
❺ 「ブロックリスト」を選択
❻ もう一度「ブロックリスト」を選択
❼ 画面右上の「+」アイコンを選択
❽ 連絡先一覧から受信拒否したい相手を選択
SMSは、メールアドレスを知らない相手にも電話番号だけでメッセージが送れる便利なツールです。
さらに「プラスメッセージ」アプリを使えば、電話番号だけで長文や画像、スタンプなども送れます。シーンごとに便利なSMSを活用しましょう。
シャープ公式SHSHOWアプリでは、LINEやプラスメッセージ等でご利用いただけるスタンプ画像を無料でダウンロード頂けます。ぜひチェックしてください。
※この記事はAQUOS R5Gで2021年2月に検証した内容です。