放射線ガイド

環境放射能用語集

放射線とは

不安定な原子が安定な状態になる時に放出される粒子線や電磁波の総称。

放射能とは

放射線を出す能力。大きさを表す単位としてはベクレルを使う。

放射性物質とは

放射能を持つ物質。セシウム134やセシウム137、ヨウ素131等が存在する。

単位について

■ シーベルトとは

放射線が体に与える影響の大きさを示す単位で、Svと表記される。放射線の種類や臓器毎の人体への影響等を加味して表現される。

■ 毎時シーベルト(シーベルト/時)

1時間当たりの体に与える影響の大きさを示す単位で、Sv/hと表記される。一般的には小さな値になることから、100万分の1の単位である毎時マイクロシーベル ト(μSv/h)が使われることが多い。

■ ベクレルとは

放射能を表す単位で、Bqと表記される。1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ場合に1ベクレルとなる。食品や土壌等にどのくらいの放射能があるかを表すのに使われる。

放射線の種類

■ アルファ線

放射性物質の原子核が崩壊するときに放出される、陽子2個と中性子2個から構成されるヘリウム4の原子核であるアルファ粒子の粒子線。紙1枚程度で遮蔽でき、空気中での飛距離も4cm程度と短い。

■ ベータ線

放射性物質の原子核が崩壊するときに放出される、電子または陽電子の粒子線。1mm程度の厚さのアルミ版で遮蔽でき、空気中での飛距離は1m程度。

■ ガンマ線

原子核がより安定な状態に遷移する際に発生する電磁波。遮蔽するためには10cm程度の厚みを持つ鉛の板が必要。飛距離も長い。現在のモニタリングポストでは殆どの場合、ガンマ線のみが計測されている。

■ エックス線

軌道電子の遷移によって発生する電磁波。発生メカニズムが異なるだけで、基本的にガンマ線と見分けがつかない。レントゲン撮影等に利用される。

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