
防災に役立つスマホの「緊急情報サービス」の使い方
突然の地震や予想もしない大雨など、自然災害は人間の予想をはるかに超えてやってきます。そういった災害に対して、私たちは常日頃から防災対策や準備をしておく必要があります。いざというときの備えがいつも持っているスマホでできることを知っていましたか?
スマートフォンAQUOSでは、緊急地震速報や津波警報、災害・避難情報を配信する「緊急速報メール」を無料で受信することができます。情報を素早く受信することで、身を守るための行動を取れるようになるので、ご自身のスマホが受信できる設定になっているかどうか、一度確認してみてください。
初期設定では緊急速報メールの受信はONになっていますが、ご契約しているキャリアやプランによっては設定が必要の場合や対応していない機種もあります。
また、災害だけでなく、突然の体調不良や犯罪の危険、様々な緊急事態への備えと対応に役立つ「緊急情報サービス」の設定もおすすめします。設定しておくことで、万が一倒れて意識がなくなったときでも医療機関にお薬やアレルギーの情報を伝えることができたり、何か危険が迫ったときに、アラームを鳴動させてSOSを知らせたり、緊急連絡先に位置情報を送信したりすることができます。
身近な存在のスマホを活用して、緊急時の備えをしておきましょう。
【目次】
- ※ この記事は、AQUOS R9(Android™ 14)を利用し、2024年11月時点での機能やサービスの動作確認に基づき作成致しました。お使いの機種やOSのバージョンによって、状況が異なる場合がございますが、予めご了承ください。
緊急速報メール(エリアメール)について
緊急速報メール(エリアメール)とは、気象庁が配信する「緊急地震速報」や「津波警報」、国・地方公共団体が配信する「災害・避難情報」など生命に関わる緊急性の高い情報を、対象エリアの対応端末に無料で一斉配信するサービスです。回線混雑の影響を受けずに受信することができます。
対象エリアに住んでいる方だけでなく、一時的にエリア内にいる通勤客や旅行客なども配信対象となります。
緊急速報メールってどんな内容が届くの?
- 緊急地震速報
- 最大震度5弱以上と推定した地震が発生したとき、震度4以上の強い揺れが予測される地域に、気象庁から速報が配信されます。
- 津波警報
- 地震が発生してから約3分を目標に、津波による災害の発生が予想される地域へ気象庁から大津波警報、津波警報が配信されます。
- 災害・避難情報
- 国や地方公共団体から災害情報や避難情報など、住民の安全に関わる下記のような情報が対象地域に配信されます。
・避難情報
・地震や台風などの自然災害に対する警戒情報
・噴火警報(噴火レベル3未満の火口周辺警報を除く)
・指定河川洪水予報の氾濫危険情報(レベル4)及び氾濫発生情報(レベル5)
・弾道ミサイル攻撃やテロが発生したときなど、国民保護に関する情報(Jアラート)
・新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく感染防止のための外出自粛要請
緊急速報メールの設定を確認しておこう
- [設定]→[安全性と緊急情報]→[緊急速報メール]
- [緊急速報メールの許可]→ ONになっているか確認する
- ・緊急速報メールを受信すると、内容通知画面が表示され、専用ブザー音とバイブレーションでお知らせします。
- ・[緊急速報メールの履歴]をタップすると、以前に受信した緊急速報メールを確認できます。
もしもの緊急時のために「緊急情報」を登録しよう
AQUOSをはじめとしたAndroidスマートフォンの機能に、緊急時に必要な情報を共有できる「緊急情報サービス」があります。医療に関する情報や緊急連絡先の登録、緊急SOSなど、もしもの緊急時のための機能です。
その中でも、医療に関する情報と緊急連絡先という「緊急情報」を事前に登録しておくことをおすすめします。
もし、自分が気を失っている状態であれば、誰かに連絡をしたり、自分の体の状態を伝えたり、なんてできないですよね。設定をしていれば、もしものときに、スマホの画面ロックをしている状態でも、スマホを手にした人なら誰でも「緊急情報」を表示させて連絡することができます。
また、緊急情報を表示させる方法を知っていれば、逆に倒れた人を助けたいときにも役立ちます。
この記事では、AQUOS R9を使って、端末の[設定]→[安全性と緊急情報]から緊急情報を登録する方法をご紹介します。アプリの「緊急情報サービス」から登録する場合は、アプリを起動して[あなたの情報]から登録できます。
医療に関する情報を登録する
突然倒れて搬送されたり、事故に遭ったりしたときでも、持病や服用中の薬、アレルギーなどの情報を医療関係者に伝えられると、急を要する状態のときでも迅速に治療することができます。そういった万が一のときに備えて、自分の情報を登録しておきましょう。
- [設定]→[安全性と緊急情報]→[医療に関する情報]をタップ
- 名前、誕生日といった基礎情報のほか、アレルギー、妊娠の有無、服用している薬など健康に関することを登録します。住所など、第三者に見られることに抵抗がある方は、治療に必要な項目だけにしておきましょう。
※初期設定では、画面ロックをしている状態でも、緊急時情報と緊急連絡先が確認できる状態となっています。[設定を変更]をタップすると変更することもできますが、誰でも確認できるように「ロック時に表示」はONのままをおすすめします。
緊急連絡先を登録する
緊急連絡先に登録すると、画面ロックを解除しなくても第三者が緊急連絡先に電話をかけることができます。また、この緊急連絡先は、後述している「緊急SOS」が開始されたときに、緊急事態を共有することもできます。
- [設定]→[安全性と緊急情報]→[緊急連絡先]→[+連絡先の追加]
- 連絡先を選択してタップ
- 設定した連絡先が緊急連絡先として登録され、もしもの時に誰でも緊急連絡先に電話することができます。
画面ロックされている状態から緊急情報を見てみよう
登録が完了したあとに、第三者からどんな風に見えるのか、確認してみましょう。画面ロックされている状態から認証を解除せずに、緊急情報を見ることができます。ここでは、画面ロックの解除方法を「パターン」に設定している場合の操作を例に紹介します。
- ロック画面で顔認証や指紋認証をしないで、下から上にスワイプ → 設定している[パターン/PIN/パスワード]の画面を表示 →[緊急通報]をタップ
- [緊急情報を表示]をタップ → 医療に関する情報と緊急連絡先が表示されます
・[電源キー]と[音量UPキー]を同時に押して表示されたメニューから[緊急通報]を選択しても同じように表示できます。
緊急時にスマホで助けを呼ぶ方法「緊急SOS」
緊急SOSは、危険を感じたときなどに助けを求めることができる便利な機能です。外出中に事故や事件に巻き込まれる可能性はゼロではありません。危険以外にも突然の体調不良などでうまく連絡できないときなど、もしものときに、緊急事態を「110番」や登録した電話番号に知らせることができます。
緊急SOSでできることは次のとおりです。
・緊急サービスへの自動発信
・緊急連絡先との位置や情報の共有
・緊急動画の撮影と共有
何かあったときは、電源キーをすばやく5回押して「緊急SOS」を開始します。
開始後のアクションは、設定で選択することができます。アクション開始後は、緊急サービスへ自動発信し、情報共有や緊急動画の撮影を設定している場合は、緊急連絡先に位置情報や動画を送信します。カウントダウン中に防犯ブザーのように大音量のアラーム音を鳴らすことができる設定もあります。
この機能をご使用になる前に、緊急サービスへの発信の通報用の電話番号を必ずご確認ください。初期設定は、「110」番になっています。誤発信しないようにご注意ください。万が一誤作動してしまった場合は、発信が始まる前にキャンセルしてください。
緊急SOSを設定する
- [設定]→[安全性と緊急情報]→[緊急SOS]→[緊急SOSをONにする]をタップしてONにする
- [仕組み]の設定アイコンをタップ → 緊急SOSのアクション開始方法を次から選択
- ・[長押しでアクションを開始する]:丸いボタンを3秒間長押ししないとアクションは開始しません。
- ・[自動的にアクションを開始する]:5秒のカウントダウン後に自動的に緊急サービスへ発信します。アラーム音を鳴らすかどうかも選択できます。
- ・[緊急SOSをOFFにする]:緊急SOSの設定を解除します。
- ひとつ前の画面に戻り、緊急時に自動発信する電話番号を変更する場合は[緊急サービスへの発信]の文字部分をタップ →[通報用の電話番号]の文字部分をタップ
- [その他]を選択し、変更先の番号を入力し、[完了]をタップ
- ・初期設定では、「110番」に設定されています。誤発信等にご注意ください。変更する場合は、電話番号の入力間違いがないかよくご確認の上、緊急時につながる電話番号を設定してください。
- 緊急時に位置情報や最新情報を緊急連絡先に送信する場合は[緊急連絡先との情報共有]をONにしてください。動画の撮影をする場合は[緊急動画の撮影]をONにしてください。文字部分をタップすると、詳細設定ができます。
- ※ONにできないときは、指示に従って権限を更新してください。
緊急SOSの使い方
- [電源キー]をすばやく5回押す
- 設定しているアクション開始方法によって、電源ボタンを5回押したあとの動作が異なります。
- [長押しでアクションを開始する]を設定している場合
- 丸い赤枠内を3秒間長押しすると、登録している緊急通報番号に自動発信し、情報の共有や緊急動画の撮影を設定している場合は、緊急連絡先に送信します。
- [自動的にアクションを開始する]を設定している場合
- カウントダウンが始まり、[アラーム音を鳴らす]をONにしている場合は、大音量のアラーム音が鳴ります。5秒後、登録している緊急通報番号に自動発信し、緊急連絡先との情報共有や緊急動画の撮影を設定している場合は、緊急連絡先に送信します。
まとめ
緊急速報メールは、お買い上げ時から受信できる設定になっているので、何もしなくても情報を得ることができますが、緊急情報サービスについては、自分で設定や登録する必要があります。必要なときに使えるように、前もって登録しておくことをおすすめします。緊急SOSについては、デモを試すこともできるので一度操作してみると、何かあったときにも冷静に対処できるはずです。
地震や災害時など万一の時に、スマホは頼りになるツールです。いざという時のために備えましょう。
- ※ Google、Android、およびその他のマークは Google LLC の商標です。
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