

スマートフォンで撮影した写真をInstagram、Facebook等のSNSで投稿される方も多いかと思いますが、いざフォトコンテスト(以下「フォトコン」)となると、何を撮ったらいいのか、どういう写真を応募したらいいのかなど、悩んでしまうことはありませんか? 本記事では、フォトコン応募写真のヒントをご紹介します。
シャープでは、スマートフォンAQUOSで撮影した写真を対象に「AQUOSフォトコンテスト」を開催しています。初心者から上級者まで、幅広い作品が応募されます。
まだ応募されたことのない方、以前にも応募された方も、ぜひこの記事を参考に、思わず“いいね!”と言いたくなる写真を応募してください。きっとそこには、新たな発見があるかもしれません。
まず何を撮るか。被写体を選ぼう
ご自身が「これ、いいね!」と思う写真を応募するのが一番です。その他に、フォトコンの開催時期の季節やテーマに合った被写体を選ぶようにしましょう。
それは、春夏秋冬それぞれの「らしさ」や、その季節でしか撮れないシーンや被写体を主題とした写真です。ただ、季節に関する感じ方や、イメージするものは人によって異なることも忘れてはいけません。
フォトコンで大切なのが「分かりやすさ」と「みんなが思い描くイメージ」です。フォトコンでは、作品性も大切な要素ではありますが、見る人にいかに伝えるかがポイントになります。
1.構図やアイデアや視点も大切。写真の主役を明確にしよう
写真は撮影者の視点そのものといえます。つまり、撮影者が何を撮っているのか、何を伝えたいのかが見る人に分かることが大切です。これは、フォトコンに限った話ではありませんね。
そこで、応募の前に、その写真を誰か他の人に見てもらって、意見をもらうのもいいかもしれません。もちろん、最後は撮影者であるご自身の感覚を信じてみましょう。
ここで大切になるのが構図です。構図は、撮るものや伝えたいことによって変わりますが、最低限覚えておきたいのが以下の構図テクニックです。
2.広角、標準、望遠。カメラを効果的に使い分けよう
スマートフォンAQUOSのカメラの数は機種によって異なりますが、ここ最近のモデルでは、目の前の景色を見た目以上に広々と撮れる「広角カメラ」、さまざまな場面や被写体で活躍する標準カメラ、そして機種によっては、高倍率ズームをしても高画質なまま撮れる望遠カメラを搭載しているものもあります。
機種によってカメラの性能は異なりますが、広角、標準、望遠のそれぞれのカメラ(画角)には、それに適した被写体や場面があるため、撮るものに合わせて、カメラの画角を使い分けるのもおすすめです。
広角
広角は手前を大きく遠くを小さく写すため、遠近感をいかした写真を撮るのにおすすめです。
標準
カメラアプリを起動した時に使用されるのが標準カメラです。引いて良し、寄って良しの日常使いにちょうどいい画角で、高性能なセンサーと明るいレンズにより、夜景などの暗いシーンから、逆光などの撮影が難しいシーンまで、シーンを選ぶことなく撮影ができます。また、被写体に思い切り近づいて撮ることで、レンズのぼけ味を生かした撮影も可能です。
望遠(ズーム)
お使いのAQUOSに望遠カメラが付いている機種や、標準カメラの画素数が大きい機種については、ズームを使って撮影してみましょう。ズームを使うことで、被写体の形を歪ませずに(変形させずに)撮れるだけでなく、画角が狭くなる分、余計な写り込みを抑えることができます。(望遠カメラのない機種でのズーム倍率は、2倍程度であれば画質の劣化も気にせず撮影できるため、おすすめです。)
AQUOSのカメラモードを
使ってみよう
AQUOSには、オートでの撮影ができる「写真」モード以外にも、夜景に適した「ナイト」、人物やペットの背景をぼかして印象的に撮れる「ポートレート」、デジタルカメラのマニュアル撮影のように、撮影に関わる項目を細かく設定して撮れる「マニュアル写真」といったカメラモードがあります(機種によって使用できるカメラモードは異なります)。これらのカメラモードを使って撮ることにより、応募する写真に使われることが多い「写真」モードとは、一味違った作品を撮ることができます。
レンズフィルターを用いた撮影
もおすすめ
デジタルカメラを使って撮ったようなワンランク上の写真を目指す方におすすめなのが、デジカメ用フィルターを使った撮影です。特に、AQUOS R9 proまたはAQUOS R8 proをお使いの方は、専用ケースとアダプターが用意されているため、簡単にデジカメ用フィルターを装着することができます。
3.エモい写真の撮り方 心に響く一枚を、AQUOSで。
スマートフォンで撮った写真をSNSに投稿する人が増えた今、「エモい」とは、単なる撮影テクニックを指すのではなく、「心に響くもの」、「大切な瞬間を残すこと」、そして「見る人に物語を感じさせるような“表現”」を意味します。写真を見た人の記憶や感情を呼び起こし、その奥にあるストーリーを想像させる。それが「エモい」写真の魅力です。では、どうすればそんな「エモい」表現ができるのでしょうか。ポイントは、光、構図、色、そしてぼけの使い方です。
光で時間を閉じ込める
夕暮れや逆光の光は、柔らかく切ない雰囲気を生み出します。ナイトモードを使えば、夜の街灯やネオンの光も印象的に捉えられ、時間の移ろいを感じさせる一枚に。AQUOSなら、暗いシーンでもディテールまで美しく写し出せます。
構図が語る余白の物語
被写体をあえて小さく配置したり、空間を広く取ることで、写真に余白や物語を感じさせることができます。画面に残さない「見えない部分」までも想像させる構図が、エモい世界を作り出します。
色で感情を描く
色味は写真の印象を大きく左右します。暖色系は懐かしさやぬくもりを、寒色系は静けさや切なさを表現できます。AQUOSのマニュアル写真モードでホワイトバランスを調整すれば、自分だけの色の世界を作ることが可能です。さらにAQUOS R9 proやR8 proなら、デジカメ用フィルターを簡単に装着でき、独自のトーンや質感を楽しめます。
ぼけが作るドラマ
背景をぼかすことで、被写体がより引き立ち、写真に柔らかさや深みが生まれます。AQUOSのポートレートモードを使えば、簡単に印象的なぼけ味を演出でき、主役の存在感を際立たせることができます。
「エモい」写真を撮るうえで、最も大切なのは、自分自身が心を動かされた瞬間を信じることです。自分が「残したい」と思った景色や時間こそが、見る人の心にも響きます。AQUOSの多彩なカメラ機能を活かし、自分だけの“エモい”を探して、その感動を写真に残してみてください。
4.応募の前にしっかりと
作品を見直そう
ここまでご紹介したことを踏まえ、応募する前に必ず行っていただきたいのが、“応募作品を見直す”ということです。具体的にチェックしていただきたいのは、以下の3点です。これらがクリアできているかどうかで、審査時の印象が大きく変わることもあります。
意図した場所にピントが合っているか確認する
対処法:応募する写真は、必ず等倍(100%)で表示して確認する。

写真の隅々まで見直して、余計なものが写り込んでいないか確認する
対処法:作品の意図が変わらないように、余計な部分が消えるようトリミングする。

真っ直ぐの水平線や地平線が肝になる風景写真の場合は、ちゃんと水平になっているかを確認する
対処法:写真の曲がりは、回転などの角度調整で真っ直ぐに修正する。

5.傾向と対策。過去の受賞作品を知ったうえで応募しよう
何事も傾向と対策は、やって損はありません。その点で、過去のAQUOSフォトコンテストの受賞作品を見てみるのもいいでしょう。
この3点をヒントに過去の受賞作品をみてみましょう。
●AQUOSフォトコンテスト2025SPRING
●AQUOSフォトコンテスト2024WINTER
●AQUOSフォトコンテスト2024SUMMER
フォトコンに挑戦するためのヒントはいかがでしたか?この記事で紹介した内容や、サンプルとしてご紹介した被写体や撮影シーンは、あくまでも例であり、受賞を約束するものではありません。どんな写真を応募したらよいかの参考にしてもらえればと思います。何より、自分自身にとっての最高の一枚を応募することが一番ですね。
最新のフォトコンテスト
●AQUOSフォトコンテスト2025SUMMER
アートディレクター、フォトグラファーを主として音楽、映像、出版、広告などで活動。近年では、スマホ写真を中心に写真の撮影・プリントに関する書籍の執筆やセミナー、ワークショップ等の講師も務める。近著には『「いいね!」を増やす スマホ写真の撮影レシピ』(シーアンドアール研究所刊)などがある。