シャープの省エネの取り組みの一つとして省エネ効果のある設定項目を一括で簡単に切り替えできるエコ技設定アプリを搭載しています。
このアプリ内の設定項目の一つである[省エネ待受]機能では、画面消灯時の電力消費を抑えるために、画面消灯時のアプリケーション動作の一部を抑止します。
エコ技設定アプリや、省エネ待受け機能については以下のサイトの紹介をご参照ください。
エコ技設定
省エネ待受機能では、以下の3つの抑止処理を一定の条件において実施し、そこから得られる省エネ効果によって、待受時間を伸ばすことを目的としています。
省エネ待受機能は以下の二つの条件に合致したとき、その抑止処理が働きます。
条件1 エコ技設定において、省エネ待受機能がONになっていること。
省エネ待受機能は、通常モードでは常にOFF固定、技ありモードではデフォルトON(ユーザ操作でOFFすることが可能)、お助けモードでは常にON固定となります。
条件2 画面が消灯していること。
画面の消灯とは、省エネ待受機能にACTION_SCREEN_OFFが通知されてから、ACTION_SCREEN_ONが通知されるまでを指します。
以下のアプリケーション(アプリ)を除く、全てのアプリが抑止対象となります。
ただし、ダウンロードアプリについては、各アプリをインストールする際に、全て“制限しないアプリ”として登録されます。そのため、省エネ待受機能によって制限したいダウンロードアプリは、省エネ待受設定において、そのアプリを“制限するアプリ”に登録する必要があります。
ブロードキャストインテントは、それを受信するBroadcastRecieverクラスのonRecieveメソッドが呼び出されることによって通知されますが、省エネ待受機能では、このonRecieveメソッドが呼び出されないように制御することで、ブロードキャストインテントの通知を抑止しています。
(抑止が行われる条件については2章、3章に記載したとおり。)
また、ブロードキャストインテントの受信側となる各アプリは、どのインテントを受信したいかを定義する際、マニフェストファイル上でintent-filter要素を使う方法と、プログラム上でIntentFilterクラスを使う方法がありますが、2012年夏モデルに搭載されている省エネ待受機能では、この両者を抑止の対象としています。
ブロードキャストインテントの送信側については、その送信方式によらず、sendBroadcastメソッドやAlarmManagerクラスを利用したインテント通知など、いずれを用いたブロードキャストインテントも抑止対象となります。
ただし、以下のブロードキャストインテントについては、抑止対象外としています。
Androidにはiptablesと呼ばれるパケットフィルタリングを実現するソフトウェアが備わっており、省エネ待受機能では、これを用いて各アプリのデータ通信を制限しています。
(抑止が行われる条件については2章、3章に記載したとおり。)
また、モバイルネットワークとWi-Fiの両方がデータ通信制限の対象となります。
Androidは、GmailアプリとGmailサーバの同期や、その他様々なアプリの同期を自動的(定期的)に行う仕組みが備わっていますが、省エネ待受機能では、2章、3章の条件に合致するアプリについて、その自動同期処理を、次回画面点灯時まで遅延させます。
省エネ待受機能の設定画面およびリスト編集画面のメニューでは、以下の項目があり、それぞれリストの表示方法を変更することができます。
購入時には、“動作頻度でソート”、および“全アプリ表示”が選択された状態となっています。
なお、“動作頻度でソート”は、画面消灯中にバックグラウンドで行われたブロードキャストインテントの通知回数と、自動同期回数をアプリごとに計上し、リスト上のアプリをその値を用いて降順に並べるメニューです。