写真や動画のデータを移そう

元のAndroidスマホ(以下、元のスマホ)で撮影した写真や動画のデータを新しいAndroidスマホ(以下、新しいスマホ)に移します。

ここでは写真を例に説明しますが、動画の場合も操作方法は同じです。

写真や動画を移行する2つの方法

写真や動画を新しいスマホに移す方法にはいくつかありますが、元のスマホがインターネットに接続できるかどうかなどの条件によって方法が異なります。

一般的には、次のような2つの方法があります。

▼ 写真や動画データの移行方法
移行方法 元のスマホのインターネット接続
クラウドサービスを利用する インターネットに接続できる(Wi-Fi接続を含む)場合に利用可能
パソコン経由でコピーする インターネット接続の有無に関係なく利用可能

元のスマホのモバイル回線、またはWi-Fiが利用できる場合、パソコンがなくてもクラウドサービスを使って移すことができます。

クラウドを使ったバックアップは、手動で行う方法自動で行う方法の2つがあります。

枚数がさほど多くない場合は手動で、多い場合は自動でという使い分けもできます。

また、数が多い、画像サイズを変えたくない、モバイル回線やWi-Fiが使えないなどという場合は、パソコンを使ってコピーするのが一番面倒がありません。

なお、写真や動画の数がさほど多くない場合は、通信事業者のバックアップサービスやバックアップ専用アプリで移行する方法もあります。

これについては、「新しいスマホに機種変更する前に」や「スマホのデータをまとめて移そう」を参照してください。

まず最初に、手動でクラウドサービスにバックアップする方法を説明します。

「Googleフォト」についてはコラムを参照してください。

パソコン経由での移行方法は、「パソコン経由で写真や動画をコピーしよう」を参照してください。

クラウドサービスを利用して写真や動画を移そう

クラウドサービスとは、インターネット上のサーバーにデータを保管しておけるサービスです。

元のスマホがインターネットに接続できれば、パソコンがなくても写真や動画を保存できるので便利です。

おもなクラウドサービスには、次のようなものがあります。
どれもGoogle Playストアから専用アプリをインストールするだけですぐに利用できます。

▼ おもなクラウドサービス
サービス名 特長
Googleドライブ Googleのサービス。
15GBまで無料で利用できる。
Googleフォト Googleの写真専用サービス。
2021年5月末日で無料・容量無制限のサービスは終了。
6月1日より無料で利用できる容量はGoogleドライブの15GBに含まれる。※
画像サイズは1600万画素、動画は1080pを超えるとリサイズされる。
Dropbox Dropboxのサービス。
2GBまで無料で利用できる。
OneDrive Microsoftのサービス。
5GBまで無料で利用できる。
Office365を契約すると1TBを利用できる。
Prime Photos Amazonプライムの特典サービス。
Amazonプライムの会員であれば無料で無制限、無圧縮で利用できる。
※すでにGoogleフォトに保存済みの写真や動画は15GBを超えていても削除されないが、2年を超えると削除される可能性がある

ここでは、手動バックアップでは「Googleドライブ」を、自動バックアップでは「Googleフォト」を使用します。

特定の写真や動画だけを移したい場合は手動で「Googleドライブ」にアップ、まとめて移したい場合は「Googleフォト」の自動バックアップがいいでしょう。

なお、上記の表に記載したように、2021年6月1日より、Googleフォトの無料・容量無制限のサービスは終了しました。あらかじめ、Googleドライブの空き容量を確認しておきましょう。

どちらも最初からスマホにアプリがプリインストールされているので、すぐに使えるのが利点です。

Googleドライブは、アプリによっては写真を1枚ずつしかアップロードできないのが少々面倒ですが、画像サイズを圧縮せずに保存することができます。

なお、Googleドライブアプリは、Androidのバージョンによって操作が若干異なります。

クラウドサービス(Googleドライブなど)

クラウドサービスを利用する際の注意

クラウドサービスは、いつでも必要なときにデータを利用できるので便利ですが、とくに無料のサービスの場合、なんらかのアクシデントでデータが消えてしまってもサービスの提供元に責任を問うことはできません。

大切な写真は別途、パソコンやSDカードなどにバックアップしておきましょう。

また、写真はプライベートな内容を含むことも多いので、なんでもかんでもアップロードするという使い方はお奨めできません。扱いには注意しましょう。

① 元のスマホの「ドライブ」アプリを起動する

元のスマホのGoogleフォルダーまたはアプリ一覧画面から「ドライブ」をタップして起動します。

「ドライブ」アイコンがない場合は、Google Playストアから「Googleドライブ」で検索してインストールしてください。

元のスマホの「ドライブ」アプリを起動する
▲ 元のスマホ

② メニューを表示する

Googleドライブの画面が表示されたら、画面右下の「+」をタップします。

すると、画面のようなメニューが表示されるので、「アップロード」をタップします。

メニューを表示する
▲ 元のスマホ

③ アプリを選択する

「アプリケーションを選択」画面が表示されます。

ここでは、写真をアップロードするので、「アルバム」を選択しました。

アプリを選択する
▲ 元のスマホ

④ 写真を選択する

「アルバム」が起動したら、アップロードしたい写真のサムネイルをタップします。

写真を選択する
▲ 元のスマホ

⑤ 写真をアップロードする

写真がアップロードされます。

あとは同様に操作して、必要な写真をすべてGoogleドライブにアップロードします(Googleドライブのバージョンによっては、複数の写真を選択してまとめてアップロードできる場合があります)。

写真をアップロードする
▲ 元のスマホ
ワンポイント

Wi-Fi環境がない場合

Wi-Fiで接続されていない場合は、画面のように「待機中」と表示されます。

このサムネイルをタップするとアップロードが開始されます。

なお、3G回線の場合は、アップロードに多少の時間がかかります。

Wi-Fi接続の待機中

⑥ 新しいスマホでGoogleドライブにアクセスする

元のスマホから写真のアップロードが完了したら、あとは新しいスマホでGoogleドライブにアクセスします。

Googleフォルダーを開き、「ドライブ」をタップします。

新しいスマホでGoogleドライブにアクセスする
▲ 新しいスマホ

⑦ アップロードした写真を表示する

Googleドライブにアップロードした写真の一覧が表示されます。

サムネイルをタップすると写真を拡大表示できます。

アップロードした写真を表示する
▲ 新しいスマホ

⑧ 写真をスマホにダウンロードする

写真をスマホに保存したい場合は、写真のサムネイルの右下のメニューアイコンをタップします。

写真のメニュー画面が表示されるので、「ダウンロード」をタップします。

写真をスマホにダウンロードする
▲ 新しいスマホ
ワンポイント

「オフラインで使用可」とは

メニュー画面には、ほかに「オフラインで使用可」という項目があります。

これをタップするとスマホに保存されてオフラインでも写真を閲覧できますが、Googleドライブアプリからでないと見られないこと、Googleドライブから写真を削除するとこの写真も削除される、などの違いがあります。

Googleドライブとは関係なくスマホに保存したい場合は、「ダウンロード」を選択しましょう。

「Googleフォト」で自動バックアップ

「Googleフォト」は、Googleが提供する写真・動画専用のクラウドサービスです。

「Googleフォト」アプリでバックアップと同期の設定をオンにするだけで、スマホ内の写真や動画を自動的にバックアップし、ほかの端末やパソコンなどと共有することができます※。

ただし、前述のように無料・無制限のサービスは終了したので、15GBを超えると、GoogleドライブやGmailの送受信にも影響するので、注意が必要です。
あらかじめ、Googleドライブの容量を確認しておきましょう。

使い方は簡単。まず、Googleフォルダーから「Googleフォト」を起動します。
ない場合は、Google Playストアで検索・インストールして起動します。

あとは、バックアップと同期の設定をオンにするだけです。

Wi-Fiではなくモバイル回線でもアップロードしたい場合は、「設定」→「バックアップと同期」で「モバイルデータ通信でのバックアップ」で「写真」や「動画」をオンにします。

あとは、新しいスマホで「Googleフォト」を起動すれば、バックアップした写真や動画を閲覧したり、ダウンロードしたりできます。

Googleフォトの写真をスマホに保存するには、写真のサムネイルをタップして表示し、メニューから「デバイスに保存」をタップします。

なお、スマホ内に写真が保存されているのにGoogleフォトにアップロードされない場合は、フォルダーがバックアップの対象になっているかを確認しましょう。

「設定」→「バックアップと同期」で確認できます。

ここが「OFF」と表示されている場合は、ここをタップして「バックアップと同期」をオンに設定します。

オンに設定すると、アップロードサイズやモバイル通信でのバックアップの可否などを設定が表示されます。

詳しい使い方などは、Googleフォトのヘルプを参照してください。

※ 初期状態の「高画質」では、写真は1600万画素以下に、動画は1080p以下に圧縮されます。

元のスマホ(「Googleフォト」を起動。バックアップと同期の設定をする)
▲ 元のスマホ
(「Googleフォト」を起動。
バックアップと同期の設定をする)
新しいスマホ(「Googleフォト」を起動する)
▲ 新しいスマホ
(「Googleフォト」を起動する)

パソコン経由で写真や動画を移そう

パソコンを使用している場合は、2台のスマホをUSBケーブルで接続し、パソコン経由で写真や動画を新しいスマホにコピーすることができます。

なお、スマホで撮影した写真や動画データは、内部共有ストレージ、またはmicroSDカードの「DCIM」フォルダーに保存されています。

① パソコンとスマホをUSB接続でつなぐ

元のスマホと新しいスマホの2台を、USBケーブルでパソコンにつなぎます。

パソコンとスマホをUSB接続でつなぐ

② 写真データをパソコン経由で新しいスマホにコピーする

元のスマホのフォルダーから直接、新しいスマホのフォルダーにコピーすることはできないので、一度、パソコンのデスクトップにコピーしてから、新しいスマホにコピーします、

スマホの「内部共有ストレージ」には、あらかじめ「Pictures」フォルダーが用意されているのでここにコピーすればいいでしょう。

microSDカードにコピーする場合は、あらかじめコピー先にフォルダーを新規に作成しておいてください。

フォルダー名は「Pictures」や「Photo」などわかりやすい名前にしましょう。

画面例では、元のスマホの内部共有ストレージの「DCIM」フォルダーにある写真をデスクトップの「バックアップ」フォルダーにコピーし、デスクトップの「バックアップ」フォルダーから新しいスマホの内部共有ストレージにある「Pictures」フォルダーにコピーしています。

写真データをパソコン経由で新しいスマホにコピーする

これで写真データの移行は完了です。
新しいスマホで写真を楽しむことができます。

写真動画の使いこなしは、「写真動画のアプリ&サービス活用術」をチェックしてください。

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