iPhoneのカレンダーのスケジュールをAndroidスマホのGoogleカレンダーに移す方法を説明します。
iPhone内に保存されたカレンダーのスケジュールを移すには、おもに次の3つの方法があります。
引き継ぎ方法 | 内容 |
---|---|
❶ 通信事業者の独自サービスを使う | 機種変更で通信事業者などを変えないのであれば、通信事業者のサービスで移せることがあります(「Androidスマホに機種変更する前に」のコラム参照)。 |
❷ iCloudからダウンロードして移す | iCloudに保存されたスケジュールをダウンロードして新しいAndroidスマホに読み込む。パソコンが必要。 |
❸ バックアップアプリを使う | バックアップアプリを使った方法。 パソコンがなくても、通信事業者や端末メーカーに関係なく使える。 |
ここでは、2番目のiCloud経由でAndroidスマホに移す方法を紹介します。
3番目のバックアップアプリを使う方法は、「電話帳(アドレス帳)の連絡先を移そう」を参照してください。
なお、iCloud経由でカレンダーを移すには、パソコンが必要です。
iPhoneのカレンダーは、iCloud機能を有効にすることでiCloudのカレンダーと統合され、インターネット上に保存できます。
iCloudのカレンダーは、同じApple IDでサインインすることでパソコンと同期できるので、パソコンからデータを抜き出しiPhoneに移しましょう。
iPhoneの「設定」を開き、「(ユーザー名)」→「iCloud」をタップします。
サインインしていない場合にはサインイン画面が表示されるので、Apple IDとパスワードを入力してサインインします。
iCloudの設定画面で「カレンダー」がオンになっているかを確認します。
初期状態では通常、「カレンダー」はオンになっていますが、オフになっている場合にはタップしてオンにします。
「SafariデータをiCloudに結合します」と表示された場合は、「結合」をタップしてください。
次はパソコンのブラウザーからiCloudにアクセスして、自分のカレンダーを表示します。
カレンダーを「パブリックカレンダー」に変更することで、カレンダーに登録したスケジュールの内容をデータとしてダウンロードできます。
パソコンのブラウザーを起動して、「https://www.icloud.com/」にアクセスします。
iCloudのサインイン画面が表示されるので、Apple IDとパスワードを入力してサインインします。
iCloudの画面が表示されるので「カレンダー」をクリックします。
画面下の「カレンダーを表示」アイコンをクリックして、使用しているカレンダーを表示します。
次に、ダウンロードしたいカレンダーの右側のアイコンをクリックし、「カレンダーの共有」画面で「パブリックカレンダー」にチェックを入れます。
次に、「リンクをコピー」をクリックして、表示されているURLをコピーします。
「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
コピーしたURLをメモ帳などに貼り付けて、先頭の「webcal」を「http」に書き換えます。
書き換えたURLを再度コピーして、ブラウザーのアドレスバーにコピーして「Enter」キーを押すと、カレンダーのデータがダウンロードされます(画面はMicrosoft Edgeの例)。
ダウンロード画面の選択肢に「保存」がある場合は、「保存」をクリックしてデータを保存してください。
iCloudの使用条件
iCloud は、iOS5 以降のiPhoneやiPad、MacOS X Lion v10.75 以降のMacintosh、Windows7以降のWindows パソコンで動作します。
Androidでは利用できません。
ダウンロードした.icsファイル(カレンダーデータ)をGoogleカレンダーに読み込みます。
パソコンのブラウザーからGoogleカレンダーにアクセスして操作します。
パソコンの「ダウンロード」フォルダーに.icsという拡張子のファイルが保存されたのを確認します(ファイル名はユーザーごとに異なります)。
「https://calendar.google.com/calendar/r」にアクセスして、Googleカレンダーを表示します。
Androidスマホで設定しているGoogleアカウントでログインしてください。
画面右上の歯車アイコンをクリックし、メニューから「設定」をクリックします。
設定画面が表示されるので、画面左側のメニューから「インポート/エクスポート」をクリックします。
「インポート」の「パソコンからファイルを選択」をクリックして、先ほどダウンロードしたicsファイルを指定します。
「カレンダーに追加」で取り込み先カレンダーを選択します。
「インポート」をクリックすると、iPhoneのカレンダーのデータが指定した取り込み先カレンダーに読み込まれます。
これで、iPhoneのカレンダーがGoogleカレンダーに読み込まれます。
複数のカレンダーがある場合は、同様の手順で読み込んでください。
なお、Googleカレンダーに1つしかカレンダーがない場合は、あらかじめ読み込み先カレンダーを新規に作成しておきましょう(コラム参照)。
Googleカレンダーの設定画面で作成できます。
それでは、Android端末で「カレンダー」にアクセスしてみましょう。
iCloudのカレンダーが読み込まれているのが確認できます。
カレンダーが読み込まれない場合は
Androidスマホのカレンダーに読み込まれない場合は、左上のメニューアイコンをクリックして、読み込んだカレンダーが表示される設定になっているかを確認します。
カレンダーのカラーボタンが白抜きになっている場合は非表示になっています。
白抜きのカラーボタンをタップすると、カレンダーが表示されます。
また、カレンダーの同期がオフになっている場合も表示されません。
この画面の「設定」をタップして表示されていないカレンダーをタップし、同期がオンになっているかを確認しましょう。
Googleカレンダーは、初期状態では1つのカレンダーしか用意されていません。
iPhoneで仕事とプライベートなど、複数のカレンダーを使っていた場合は、Googleカレンダーに新しいカレンダーを追加して読み込みましょう。
新しいカレンダーは、設定画面の左側のメニューにある「カレンダーを追加」から「新しいカレンダーを作成」をクリックすると作成できます。