iPhoneの標準ブラウザーであるSafariで使用したブックマークをAndroidスマホの標準ブラウザーであるChromeに移します。
SafariからChromeに直接、ブックマークを移すことはできないので、iCloudを経由してChromeに移します。
この操作では、パソコンが必要です。ここでは、Windowsパソコンを例に操作を説明します。
パソコンがMacintoshの場合は、「MacintoshとiPhoneのブックマークを同期するには」を参照してください。
最初に、iPhoneのSafariのブックマークをiCloudと統合します。
そのために、SafariとiCloudのブックマークを同期する設定にします。
同期とは、両方のデータの内容を同じに更新することです。
iPhoneの「設定」を開き、「(ユーザー名)」→「iCloud」をタップします。
サインインしていない場合にはサインイン画面が表示されるので、Apple IDとパスワードを入力してサインインします。
iCloudの設定画面で「Safari」がオンになっているかを確認します。
初期状態では通常、「Safari」はオンになっていますが、オフになっている場合にはタップしてオンにします。
「SafariデータをiCloudに結合します」と表示された場合は、「結合」をタップしてください。
Windows7以降のパソコンでは、iCloudのブックマークを同期するためのソフトウェアがAppleより提供されています。
これを利用して、iCloudに保存されているブックマークをパソコンのChromeに取り込みます。
パソコンにChromeをインストールします。
Chromeのダウンロードページにアクセスし、「Chromeをダウンロード」をクリックします。
画面下部にインストールのためのメッセージが表示されるので「実行」をクリックするとダウンロードとインストールが開始されます。
ブラウザーからAppleのサポートページ「Windows 用 iCloud をダウンロードする」にアクセスして、「ダウンロード」をクリック、Windows用iCloudをインストールします。
ここではWindows10用にMicrosoft Storeからインストールします。
Windows7や8の場合は画面下のリンクからダウンロードしてください。
iCloudを起動するとログイン画面が出るのでApple IDでサインインします。
iCloudの同期の設定画面が表示されるので、「ブックマーク」にチェックが入っている場合は「オプション」を、入っていない場合はチェックボックスをクリックしてください。
「ブックマークオプション」画面が表示されるので、「Chrome」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
再度、iCloudの同期の設定画面が表示されるので、ブックマークにChromeが選択されていることを確認して「適用」をクリックします。
iCloudと統合するかどうか聞かれたら「統合」をクリックします。
統合が終わると、Chrome用のアドオンをダウンロードするように促されるので、「ダウンロード」をクリックします。
ブラウザーが起動して、「iCloudブックマーク」ページが開くので「Chromeに追加」をクリックしてさらに「拡張機能を追加」をクリックし、Chromeに拡張機能を追加します。
ここまでの作業でブックマークの移行は完了です。
AndroidスマホのChromeを起動して、ブックマークを確認してみましょう。
「iCloudブックマーク」が追加されると、Chromeの右上に雲のマークのアイコンが表示され、ChromeのブックマークがiCloudブックマークと同期されていることが確認できます。
あとは、Androidスマホで使用するGoogleアカウントでChromeにログインをすることで、ほかの端末、つまりAndroidスマホのChromeとも同期するようになります。
同期したのにAndroidスマホのChromeに表示されない場合
ここまでの操作で同期は完了しているのにAndroidスマホのChromeにブックマークが表示されない場合は、パソコンのChromeとAndroidスマホが同じGoogleアカウントでログインしているかを確認しましょう。
画面右上のメニューアイコンをタップして「設定」をタップすると、一番上のアカウント欄で確認できます。
使用するGoogleアカウントを変更する場合は、表示されているアカウントをタップし、アカウントを追加するか一度ログアウトして使用するアカウントでログインし直します。
また、Chromeのバージョンが古いままだと同期に失敗することがあります。
AndroidスマホのChromeを最新のバージョンにアップデートされているかも確認してください。
パソコン上でiCloudのブックマークがChromeに同期されたので、AndroidスマホでChromeを起動してみましょう。
Chromeのブックマークのブックマークバーを開くと、iPhoneのブックマークがAndroidスマホに反映されているのが確認できます。
Macintoshのパソコンを使用している場合、標準ブラウザーがSafari なので、iPhoneとのブックマーク同期は簡単です。
iPhoneでiCloudの設定をしてiCloud に同期をしておくまでは、Windowsの場合と同じです。
iCloudに保存されたブックマークをMacintoshのSafariと同期するには、Macintoshのシステム環境設定から「iCloud」を選び、「Safari」にチェックを入れます。
これでiPhoneとMacintoshのSafariの間でブックマークが同期されます。
次は、ChromeにSafariのブックマークを読み込みます。
Macintosh にChromeがインストールされていない場合は、ダウンロードしてインストールしてください。
Chromeのメニューから「ブックマークと設定をインポート」を選択するとインポートの画面が表示されるので、取得先に「Safari」を選択して「インポート」をクリックします。
これでChromeのブックマークバーに「Safariからのインポート」フォルダーが表示され、その中にブックマークが保存されます。
インポートが完了したら、ほかの端末でもブックマークが使えるように、Chromeの同期を行います。
Chromeの右上に表示されているプロフィールアイコンをクリックして、Androidスマホで使うGoogleアカウントでChromeにログインし、同期をオンにしてください。
これでiPhoneのブックマークが新しいAndroidスマホで利用できるようになります。