より安全に、ラクに、スマホを
そんな声にこたえ、Android™端末を
「Android Enterprise」です。
しかし、堅牢なセキュリティや便利な機能も、
Android Enterpriseやこれに関連するシステムが
そこで、Android Enterpriseが問題なく稼働できる
Google™で推奨するのが
くわしいことを少しずつ見ていきましょう。
ここはとある中堅企業の総務部。入社3年目の若手社員エミさんが、なにやらお困りの様子です。
この会社では、外回りの営業部員を中心に会社から携帯電話(フィーチャーフォン)が支給されており、その管理をエミさんは任されています。
現場からは「そろそろスマホにしてほしい」と要望が挙がっているようで、上司からスマホ移行に関して調べて報告するように指示を受けました。
でも、エミさんは文系大学出身でメカに関してはまったくダメ。
途方に暮れているところに、先輩社員であるシステム部のケンジ先輩が通りかかりました。
まず、ビジネスシーンで使うスマホには、高いセキュリティを求めたいのが当然です。その点で、Android™は「サンドボックス、悪用対策、端末の暗号化」など、強力なセキュリティ機能をもっています。
でも、スマホの各種設定や、アプリケーション利用、あるいはセキュリティアップデートなどがしっかりしていなければ、そのセキュリティ能力も充分に発揮できませんね。ですから、会社がスマホの利用状態をつねにチェックしていることが大事です。しかし、複数台のスマホに対して、そのオペレーションを確実にこなすことや、人手がかかり過ぎることが悩みごとになってきます。
そこでGoogle™では、利用している本人を介さずにAndroid™端末を会社側で設定・制御できるようにするプログラム「Android Enterprise」に対応したプラットフォームを企業向けに準備。これに対応したEMM(Enterprise Mobility Management)を組み合わせることで、いくつものスマホの状態やシステム設定などをリモートで一元管理できるようにしています。
これによって、スマホを利用する人の管理能力にたよることも、その人の手をわずらわせることもなく、管理する会社側が意図する運用ができるようになるのです。
そうなると、Android Enterpriseを安定して稼働させることが大事になってきます。端末にはいくつかの要件が求められることになりますが、これをクリアする製品やサービスであることをGoogle™が検証(バリデーション)して、導入を推奨しているのが「Android Enterprise Recommended」というわけです。
会社側がリモートコントロールできることとしては、たとえばアプリケーション。Google Playを利用したダウンロードの制限、インストールやアンインストール、設定や更新などが可能です。業務に必要なアプリを一斉にダウンロードしたり、逆に不要なアプリが入れられないようにすることができます。
また、定期的なセキュリティパッチも90日以内に適用されるため、情報の漏えいや不正使用からスマホを守ることができます。
このため、営業先で取得した顧客情報をすぐに会社へ送信したり、新製品の詳細データをスマホに入れて持ち歩いたりするときのリスクを下げることができるでしょう。
運用する上で悩みどころになるのが、“だれのスマホを使うのか?”でしょう。大きく「会社のものを社員に貸与する」ケースと、「社員のものを仕事に利用する(BYOD、Bring Your Own Device)」ケースが考えられ、課題になることも違ってきます。そこでAndroid Enterpriseでは、前者に対応する「Work Managed Device」と、後者に対応する「Work Profile」の2つの管理方法を用意。個人のスマホでも、安心してビジネスシーンに持ち込むことができるでしょう。
仕事専用として、会社側がスマホ全体を監視・管理。具体的な機能には、初期化の禁止、リモートでの端末ロック、開発者向けオプションの制限、スクリーンショットの禁止などがあるため、高度な管理を求めるのならWork-managed deviceは大きな魅力です。より安心、便利にスマホを管理できるでしょう。
スマホ内を仕事領域とプライベート領域に分けて、会社側は仕事領域だけを監視・管理する方法です。仕事領域のアプリケーション設定や、業務データの管理などをリモートコントロールできます。また、プライベート領域から情報が漏れてしまう心配もないように、2つの領域間でのデータ移行や複製などを禁止しています。
スマホを最初に起動したとき、自動でセットアップ。複数のスマホを大規模に導入する場合には、とくに省力化やスピードアップが期待できるうれしい機能です。これなら社員はスマホを受け取って、すぐに使い始めることができますね。そしてAndroid Enterprise Recommendedで推奨された端末であれば、異なるメーカーであっても統一感のある設定・管理ができるのも魅力です。
Android Enterpriseがスムーズに安定して稼働できるよう、端末には最小仕様として、いくつかの要件が求められています。
といった項目が主なもので、ビジネスシーンにおける実用性をよく考えた内容であることが感じられます。例えば、32GB以上のストレージは、BYOD利用をするためには、もっともなスペックではないでしょうか。ビジネスとプライベート、両方の領域で充分な容量を確保できそうですね。
そのほかにも、QRコードでの導入設定を可能とすることや、OSのバージョンアップに対応することなどもメーカーに求め、最後は実機によるきびしいテストをおこなっています。
忙しいビジネスの現場では、とにかく「迷ったらAndroid Enterprise Recommended」が合言葉になりそうです。価値あるスマホ選びの、わかりやすい道案内に、ぜひ参考としてください!